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iPhoneの修理は非正規の修理店でも大丈夫?非正規修理店の料金についても解説
iPhone
はじめに
iPhoneが壊れたときに修理を依頼する【修理店選び】は重要です。できるだけ早く修理はしたいけど、と同時にできるだけ都合の良い選択肢を選びたいですよね。中でも非正規店での修理を検討する方も多いのではないでしょうか。
- 「安いということは何となく知っているけど、デメリットもあるようだし…」
と迷っている方も多いと思います。
結論、非正規店でiPhone修理を依頼しても安心安全です!
今回はiPhoneの非正規店での修理について、そのメリット/デメリットや危険性などの解説を行います。
iPhoneを非正規店で修理するのは危険なの?
非正規店での修理を迷っている方の中には「非正規店て危険じゃないの?」と思っている方もいるでしょう。結論から言うと「非正規店のiPhone修理は危険ではありません」。どの非正規店も顧客を抱えようと真面目に営業努力を行っています。ただし、非正規店を利用するメリットとデメリットはもちろん存在します。
iPhoneを非正規店で修理することのメリット・デメリット
iPhoneを非正規店で修理するメリットとデメリットについて解説します。iPhoneの修理先選びには絶対的な正解はありません。しっかりとそれぞれの特徴を理解した上で、納得感を持って判断することが重要です。以下で紹介するメリット・デメリットを自分の状況と照らし合わせて、判断の参考にしてみてください。
iPhoneを非正規店で修理するメリット
- 価格が圧倒的に安い
- アクセス良く修理時間も早い
- 要望を聞いてもらいやすい
iPhoneを非正規店で修理するデメリット
- 互換品で修理することも多い
- Apple・キャリアの保証が外れる
iPhoneを非正規店で修理するメリット
非正規店の主なメリットは次の3つです。
- 価格面
- 時間/アクセス面
- 柔軟さ
メリット1:価格が安い
Apple正規の修理費はなかなかの値段で気軽に修理できるものではありません。Appleやキャリアの保証が適用できれば、かなり価格を抑えることができますが、保証に加入していない方も多いでしょう。その場合は非正規店の方が、安価で修理できるケースがかなり多いのです。
スマホ修理専門店の方が安い理由 |
---|
・故障箇所のみ修理する形式だから ・修理に使用する部品の価格が安い(純正でない)から |
Apple正規修理は修理メニューが少なく本体交換で対応するケースが多いのに対し、非正規店は故障箇所のみ修理する形式です。修理箇所が少ない分費用も抑えられるケースが多いのです。もちろん交換修理に使用する部品の値段も理由のひとつです。
最近は純正の部品を扱う業者も増えつつありますが、互換品を使用することで修理費を抑えています。ただし、まだ流通の少ない最新機種の部品などは、価格が高い傾向にあります。Apple正規店と非正規店で価格差がほとんどないケースもあるので、実際の修理費を見積もってもらった上で判断するようにしましょう。
メリット2:アクセスしやすく時間も早い
Apple正規の持ち込み修理可能な店舗数は全国に120店舗ほどしかなく、予約が集中します。そもそも近くに都合の良い店舗がなく、配送修理を利用せざるをえないケースも多いでしょう。一方で非正規店は全国津々浦々に存在し、その店舗数はApple正規店の比じゃありません。利用者が集中しない分、当日の予約や飛び込みの修理にも対応できるのです。
また店舗での待ち時間がない分、当日の修理時間そのものも非正規店の方が早く終わるケースが多いです。Apple正規店と非正規店の修理時間の目安は次のように異なります。
- Apple正規:1〜3時間
- 街の修理屋:15分〜2時間
Apple正規店の場合も、持ち込み修理であればそこまで待たされるわけではありません。混雑状況次第ですが、即日1〜3時間程度で修理してもらえるケースが多いでしょう。それでも街の修理屋の方が作業時間も短いことが多いです。バッテリーや画面の交換といったよくある軽度の修理なら、15〜30分程度で完了することも少なくありません。
メリット3:要望を柔軟に聞いてもらえる
修理メニューが多く、要望を柔軟に聞いてもらえるのも非正規店のメリットです。特に重要なのは「本体データの取り扱い」でしょう。Apple正規に修理を依頼する際は、本体データが消えるのが前提となっています。持ち込み修理であれば消えずに済むケースもありますが、配送修理だと必ずデータが消去されます。
その点、非正規店であれば「データを消したくない」という要望にも”できる限り”応えてくれます。やむを得ず消えてしまう場合ももちろんありますが、対応範囲が広いのが非正規店です。「データ取り出し」に対応している業者も多く、水没したiPhoneのデータの復旧を依頼することも可能です。
iPhoneを非正規店で修理するデメリット
続いてデメリットです。納得感を持って判断するには次の2つのデメリットをよく押さえておきましょう。
- 互換品で修理することも多い
- Apple・キャリアの保証が外れる
デメリット1:互換品で修理することも多い
非正規店の代表的なデメリットは、「交換修理に使用する部品が純正でないこと」です。
非正規店の大きなメリット「価格の安さ」の裏返しともいえますが、具体的には次のようなデメリットがあります。
- 使えなくなる機能もある
- 見た目が変わることもある
- しばらくエラーメッセージが表示される
高度な機能の中には、互換品で修理すると使用不可になる機能もあります。代表的なのが「Face ID」です。Face IDはセキュリティにまつわる重要な機能のため、パーツを交換してしまうと使用不可になるケースが大半です。またTruetoneなどの機能も修理によって使えなくなるケースが報告されています。
外装に互換品を使用することで、見た目が変わってしまうことがあります。特に背面パネルを互換品に交換した場合は、Appleのリンゴマークが消えてしまいますので、こだわりがある場合は注意が必要です。また表面のディスプレイも、性能差を比較的感じやすい部品です。交換によって色味や見え方が変わってしまうこともあるでしょう。
あくまで副次的なデメリットですが、バッテリーやディスプレイの交換を行うと「重要なメッセージ」という通知が表示されるようになります。これはiPhoneのシステムが純正でない部品の装着を検知して、表示するメッセージです。特に何か対応しないといけないわけではなく、メッセージも段階的に消えるようになっていますが、煩わしく感じる人もいるでしょう。
デメリット2:Apple・キャリアの保証が外れる
2つ目のデメリットは、Appleとキャリアの保証が外れることです。iPhoneが故障した際に修理費を割り引く保証は、「Appleやキャリアが想定した使い方内での故障」が対象となっています。Apple正規以外の業者で修理したiPhoneは、想定外の「改造」扱いとなり、保証が外れてしまうのです。そもそも保証に入っている場合は、Apple正規でも修理費をかなり抑えられます。せっかく加入している保証を無駄にしないほうがよいでしょう。
また非正規店で修理すると、そのiPhoneは今後はAppleの正規修理を受けられなくなることもあります。これもAppleの想定から外れており、Appleで修理した際の動作保証ができないためです。今後はそのiPhoneでAppleやキャリアの保証・修理が受けられなくなることを前提に、非正規店に修理を依頼するようにしましょう。iPhoneを非正規店で修理したことはバレる?
中には「非正規店でのiPhone修理ってバレるのかな…」と気になっている方もいるかもしれません。バレたくないシーンとしては「Apple正規店での修理や下取り時」や「中古品として売却時」だと思いますが、どちらもまずバレると考えておきましょう。
Apple正規店にとっても中古スマホ業者にとっても、そのiPhoneが「完全な純正品かどうか」は非常に重要な問題です。ほとんどのケースで専門知識を持ったプロが鑑定にあたるでしょう。非正規修理を見分けるポイントの例としては次のようなものが挙げられます。
- Apple正規の修理履歴
- 交換した部品
- iPhone本体の開封の痕跡
- 部品の着脱の形跡
噂レベルですが、Appleの社内でのみ共有されている判断ポイントもあると言われています。周囲の友人など素人なら気づかない可能性も高いですが、プロの目を欺けることはほとんどないと考えておきましょう。別に非正規店の業者も「できるだけバレないように」修理するわけではありません。
非正規店でiPhoneを修理すると下取りができなくなるの?
厳密には非正規店でiPhoneを修理したことがバレると、Appleやキャリアショップでの下取りは不可になります。前述の通り、非正規修理はほぼバレますので「非正規修理をした=下取り不可」と捉えてよいでしょう。
中には、非正規修理が判明していても買い取ってくれる中古スマホ業者もあります。しかし、非正規修理品は買取価格が大きく下がるケースが多いです。非正規修理を行う場合は、売却はあまり現実的ではないと言えるでしょう。
iPhoneを非正規店で修理する方法2選
次に実際に非正規店でiPhoneを修理する際の流れについて解説します。非正規店を利用するパターンは次の2つです。
- 店頭にiPhoneを持ち込む
- iPhoneを郵送する
1.修理店に持ち込んで修理を依頼する
修理店にiPhoneを直接持ち込む場合は次の手順で、依頼しましょう。
- 依頼したい店舗に電話 or WEBで予約を取る
-
- 修理前の準備をする
- └データのバックアップを取っておく
└「iPhoneを探す」をオフにする
└「盗難デバイスの保護」をオフにする ※iOS17.3以降の場合
└iPhoneのフィルムやアクセサリを外しておく
- 予約時間に店頭に持ち込む
- 故障箇所を点検してもらう
- 修理内容と見積もりに承諾して依頼する
- 修理完了後に店頭に受け取りに行く
- 動作確認を行う
- 会計して修理品受け取り
予約なしの飛び込みでも対応してもらえるケースも多いですが、事前に簡単にでも電話しておくことをおすすめします。相談がてら電話することで、修理にかかる時間や費用の目安も把握できるでしょう。
2.郵送修理を依頼し、郵送する
中には郵送での修理を受け付けている店舗もあります。たいていの郵送修理は次の手順で依頼します。
- WEBまたは電話にて修理の相談(故障の症状や思い当たる原因を伝達)
- 簡易的な診断と仮見積もりを受ける
- 納得したら修理品を梱包して修理店に送る
- 改めてiPhoneを点検してもらう
- 正式な修理内容と見積もりに承諾して依頼する
- 修理完了の連絡を受ける
- 修理品を手元に返送してもらう
- 代引きなどで支払い
iPhoneの非正規店で修理した場合の修理料金の相場
次にApple正規、非正規店でiPhoneを修理した際の費用相場を紹介します。修理費はiPhoneの機種と修理メニューによって変動します。今回は例として、次の2機種の修理費をよくある修理メニュー別にまとめます。
- iPhone 13
- iPhone SE2
バッテリー交換の料金相場
まずはバッテリーの交換を行う際の費用相場です。
Apple正規修理(保証適用あり) | ・iPhone 13:0円※ ・iPhone SE2:0円※ |
Apple正規修理(保証適用なし) | ・iPhone 13:14,500円 ・iPhone SE2:11,200円 |
非正規店 | ・iPhone 13:8,000〜10,000円 ・iPhone SE2:4,000〜5,000円 |
前述の通り、Apple正規修理の費用は「保証の適用あり/なし」で大きく変わります。保証が適用できる場合は、かなり大きく費用を抑えることができるので、基本的にApple正規修理を選ぶとよいでしょう。保証があるのに非正規店を選ぶと、せっかくの保証も外れてしまいます。
一方で保証が適用されない場合は、やはり非正規店の方が費用は安くすみます。
画面割れの修理の料金相場
次に画面割れの修理費用についてです。
Apple正規修理(保証適用あり) |
・iPhone 13:3,700円 ・iPhone SE2:3,700円 |
Apple正規修理(保証適用なし) |
・iPhone 13:42,800円 ・iPhone SE2:19,400円 |
非正規店(重度画面割れ) |
・iPhone 13:15,000円前後 ・iPhone SE2:6000円前後 |
非正規店(軽度画面割れ) |
・iPhone 13:12,000〜13,000円 ・iPhone SE2:3,000〜4,000円 |
画面割れも同様に、保証ありならApple正規、保証なしなら非正規店が安くなります。ただし、非正規店は画面割れの修理が「軽度」と「重度」の2つに分かれているケースも少なくありません。
▼画面割れの「軽度」と「重度」の例 |
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軽度画面割れ:タッチ操作範囲は割れていない、表面のガラスのみで液晶は割れていない 重度画面割れ:タッチ操作範囲まで割れておりタッチに支障がある、液晶漏れしている |
実際の分かれ方については店舗によって様々ですが、重度画面割れの方が修理費は高いです。ちなみにApple正規店のディスプレイ交換は度合いに限らず、一律の料金です。
外カメラの修理の料金相場
最後に外カメラ(背面カメラ)の修理費用です。
Apple正規修理(保証適用あり) |
・iPhone 13:12,900円 ・iPhone SE2:12,900円(本体交換費用) |
Apple正規修理(保証適用なし) |
・iPhone 13:23,800円 ・iPhone SE2:37,400円(本体交換費用) |
非正規店(カメラレンズのみ交換) |
・iPhone 13:8,000〜10,000円 ・iPhone SE2:7,000円前後 |
非正規店(カメラ本体交換) |
・iPhone 13:15,000〜20,000円 ・iPhone SE2:10,000円前後 |
注目点は、Apple正規修理だとIPhone SE2の背面カメラ修理は「本体交換での対応」となる点です。Apple正規修理の背面カメラ修理はiPhone12以降の機種のみ対応で、それ以外の機種は全て本体交換になります。当然費用も本体交換費用がかかってしまうので、覚えておきましょう。
一方で非正規店は故障箇所のみ修理する形式なので、部品さえあれば全機種修理可能です。また背面カメラの修理メニューも「カメラレンズのみ」と「カメラ本体の修理」の2つに分かれています。軽度な場合は外側のカメラレンズを交換するだけで済み、安価で修理が可能です。
iPhoneの修理におすすめの非正規店の特徴3選
最後に非正規店のおすすめの選び方について解説します。非正規店の利用に危険性はありません。ただしサービスの質が業者に依存するため、低品質なサービスにあたってしまう可能性は完全にゼロとは言えません。良質な業者を確実に見分けるような魔法の判断基準はありませんが、次の3つのポイントを重視して選んでみてください。
- 総務省登録修理業者である
- 修理実績を公開している
- 独自の動作保証をつけている
1.総務省登録修理業者である
「総務省登録修理業者制度」とは、とても簡単に言うと「電波を発信する機器を修理していいよ」と国から認可を受ける制度です。実は、厳密にはこの認可なしで修理された電波発信機器を使用することは法律上グレーな扱いとなっています。しかしあくまでグレーであり、厳しく取締られているわけではないため、この制度に登録していない非正規店も少なくありません。
また、「この制度に登録しているから良い非正規店」、「未登録だから良くない」と言うことはできません。なぜなら、この認可はあくまで「電波」に関する法律上のものであり、スマホの機能や動作の修理技術とは関連性が高くないからです。登録済みと未登録の非正規店で、同等の部品や技術で修理サービスを提供していることもあります。
しかし総務省登録修理業者になるには、それ相応の期間とコストがかかります。わざわざそういった投資をしてまで登録している業者は、「コンプライアンスや体裁に気を遣っている業者」、「公明正大さを大切にしている業者」と評価することはできるでしょう。
2.修理実績を公開している
非正規店を選ぶ際には、公開されている修理実績に目をつけましょう。具体的には、次の観点で店舗ブログなどに公開されている修理実績をチェックします。
- 他業者と比べて多くの修理実績が公開されているか
- 自分の故障と同様のケースの修理実績があるか
iPhoneの修理は技術と経験がものを言う世界です。修理実績が多数公開されている店舗であれば、それだけ多くの経験を積んできた店舗であると言えます。また、自分の故障と似たような修理実績を見つけられれば、安心度は高まりますね。修理実績だけでなく、口コミなども参考に見てみるとよいでしょう。
3.独自の動作保証をつけている
非正規店を利用するとAppleの保証は外れてしまいますが、独自の動作保証をつけている非正規店もあります。保証期間内に修理箇所が再故障した場合は、再修理が無料になるといった保証です。
こういった保証を提供している非正規店であれば、ある程度安心して修理を任せられるのではないでしょうか。ただし保証の適用条件や期間は業者によって様々です。また修理メニューによっては保証に入れないこともあります。保証を重視したい場合は、事前に電話などで条件をよく確認した上で、依頼するようにしましょう。
非正規店でのiPhone修理まとめ
非正規店でiPhoneを修理することに危険性はありません。ただしサービスの質は業者によって異なるため、満足のいかないサービスにあたってしまう可能性は否定できません。少しでも、質の良い業者を選ぶためには、次のポイントを意識して選んでみましょう。
- 総務省登録修理業者である
- 修理実績を公開している
- 独自の動作保証をつけている
iPhoneを非正規店で修理するメリット
- 価格が圧倒的に安い
- アクセス良く修理時間も早い
- 要望を聞いてもらいやすい
iPhoneを非正規店で修理するデメリット
- 互換品で修理することも多い
- Apple・キャリアの保証が外れる
Appleやキャリアの保証に入っていない、純正品にこだわりがない、という場合は、非正規店での修理がおすすめです。まずは都合の良い店舗を探して相談してみてください。
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