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iPhoneの画面が緑に…グリーンフラッシュの原因は?対処法はある?
iPhone
はじめに
- 「iPhoneの画面が気づいたら緑色に…」
このような状態を「グリーンフラッシュ」と言います。程度によっては画面が全然見えなくなってしまうため、やっかいな故障です。しかしこのグリーンフラッシュは、使い方によっては誰のiPhoneにも起きる可能性があります。今回はiPhoneのグリーンフラッシュについて、原因や対処法を解説します。
iPhoneの画面が緑色に!グリーンフラッシュとは?
「グリーンフラッシュ」とは、有機ELディスプレイ(OELD)を採用しているiPhoneX以降の機種に起こる故障です。「グリーンフラッシュ」に明確な定義はなく、その呼び方も通称です。そのため画面全体が緑色になると「グリーンスクリーン」と呼ばれることもあります(定義が決まっていないため、有機ELではなく液晶のディスプレイに緑色の線が入った場合も、グリーンフラッシュとすることがあります)。
有機ELディスプレイの画面は複数の層で構成されており、その中に有機ELという発光体の層があります。有機ELの層に異常が発生すると、発光が正しく制御できなくなり、緑色に発光するというわけです。簡単に言えば「iPhoneのディスプレイ内の色を出す仕組みに異常が起きた」ということです。
ちなみに、有機ELは赤・緑・青の3色で構成されているため、画面が赤や青、それらを組み合わせた紫など、緑色以外の色味に染まってしまうケースもあります。
グリーンフラッシュは様々なパターンで画面に現れることがありますが、次の2つに該当したら、グリーンフラッシュだと考えてよいでしょう。
- 画面に緑色の線が入る
- 画面全体が緑になる
パターン1:画面に緑の線が入る
画面の一部分に緑色の線が入るパターンです。線の太さや向き、色の濃さも様々ですが、ディスプレイが故障していることは共通です。単に緑色になって画面が見えなくなるだけでなく、タッチ操作にも次のような異常がでることが多いです。
- タッチが反応しなくなる
- 勝手にタッチが暴走する「ゴーストタッチ」
また、グリーンフラッシュは時間経過とともに悪化する恐れがあります。放置すると緑色の範囲が広がったり、タッチの異常が酷くなったりする可能性があるため、早めに修理に出しましょう。
パターン2:画面全体が緑になる
画面全体が緑色になってしまうパターンもあります。色の濃さによっては薄らと画面に表示されている内容が見えることもありますが、全く見えなくなってしまうケースも多いです。また緑色の画面が点滅するパターンもあります。
起きていることは緑の線が入っているケースと一緒です。タッチ異常などの不具合につながりかねないため、できる限り早めに修理に出しましょう。
iPhoneがグリーンフラッシュになってしまう原因
次にiPhoneでグリーンフラッシュが起きてしまう原因やきっかけについて解説します。前述した通りグリーンフラッシュは、ディスプレイ内の有機ELに故障が発生して起こりますが、この有機ELはダメージに強くはありません。様々な要因でダメージが蓄積してしまうのです。主な有機ELのダメージの原因には次のようなものがあります。
- 落下などの強い衝撃
- 水没などの水濡れ
- 本体の圧迫
グリーンフラッシュの原因1:落下や強い衝撃
落下などによってiPhone本体に強い衝撃が加わると、有機ELが損傷しグリーンフラッシュが起きる可能性があります。有機ELは徐々に劣化するため、落としてすぐに故障しなかった場合でも、時間経過によってある時突然グリーンフラッシュが起こることもあります。
iPhoneは手に持って使用するものなので落下を完全に防ぐことはできませんが、耐久性の高いケースやストラップなどで日頃から対策しましょう。
グリーンフラッシュの原因2:水没
有機ELは水濡れにも弱い性質を持っています。そのため水没はもちろん、お風呂にiPhoneを持ち込んだ時の水蒸気でも故障が発生する可能性があります。iPhoneには耐水性能が備わっていますが、こちらも過度な信用は禁物です。
またこういった防水性能は、製品が万能な状態でこそ発揮されるものです。落下や圧力でフレームが変形していたり、ガラスにヒビが入っていたりすると防水性能も低下します。長い間使用したiPhoneを使っている方は、水濡れには十分に気をつけましょう。
グリーンフラッシュの原因3:圧迫
本体に強い圧力がかかってもグリーンフラッシュが発生することがあります。本体に圧力がかかる例としては、次のようなケースがあります。
- スマホをズボンの尻ポケットにいれたまま座席に座った
- タイトなズボンのポケットにいれたまま屈伸した
- 床にあるiPhoneを足で踏んだ
iPhoneのフレームが歪んでいても、圧力によるダメージが有機ELに徐々に蓄積されて、グリーンフラッシュが起きることがあります。グリーンフラッシュに限らずですが、やっかいな故障を防ぐためには、ささいな故障も放置しないことが重要です。
iPhoneがグリーンフラッシュになった時の対処法はある?
ではグリーンフラッシュが起きてしまった場合はどのように対処すべきなのでしょうか。結論から言うと、基本的に直すための応急処置はありません。ただやっておくべきことがあるとすれば、それはデータのバックアップです。
スマホを修理に出すからには、基本的にデータが消える可能性が全くないとはいえません。また、修理先によってはデータの削除が必須となることもあります。つまりデータのバックアップはぜひともやっておきたい作業というわけです。
しかし前述の通り、グリーンフラッシュは悪化すればタッチの異常や、画面全体が緑色になり、操作が不可能になることも十分にありえます。そうなる前に本体データやLINEのトーク履歴のバックアップなどは済ませておきましょう。
iPhoneのグリーンフラッシュは修理に出そう
中には自分でグリーンフラッシュの修理を検討する方もいるかもしれませんが、セルフ修理はおすすめしません。
グリーンフラッシュの修理はiPhone本体を開いて、センサーや配線にも触れるデリケートな作業です。失敗した場合はデータの破損など、グリーンフラッシュ以上の故障につながりかねません。
また成功したとしても、今後はAppleやキャリアの保証が受けられなくなるなどのデメリットがあります。自分で修理しようとせずに、いち早く専門家に修理に出しましょう。
グリーンフラッシュの修理はどのくらいかかる?
iPhoneのグリーンフラッシュの修理は、程度が酷くなければディスプレイの交換のみで済むため、1時間程度で終わるケースが多いです。ただし修理時間は修理を依頼する先によって変わるので注意が必要です。
▼iPhoneのグリーンフラッシュの修理時間目安
Apple正規店への持ち込み | 即日(1時間程度) |
Apple正規の配送修理 | 1週間〜10日 |
スマホ修理専門店 | 即日(1時間程度) |
Apple正規店とは、Apple純正の手順と部品で修理サービスが受けられる、以下の店舗のことです。
- Apple Store(全国10店舗)
- iPhoneを契約しているau、SoftBank、docomo一部店舗(全国計14店舗)
- ビックカメラ、カメラのキタムラ、クイックガレージ一部店舗(全国計100店舗ほど)
上記の店舗に持ち込めば、画面交換で済む場合は即日で修理が完了します。
Apple純正の部品・手順で修理してもらえるため、修理のクオリティが均質なのも魅力です。しかし持ち込みが可能な店舗数は全国で計120店舗ほどと多くはないため、近くに対応店舗がない可能性もあります。
また持ち込みは基本的に事前予約が必須なため、混雑状況次第では都合のよい日時の予約がすぐに取れない可能性もあるでしょう。
Apple正規の配送修理を利用するという手もあります。こちらも次の2種類の選択肢から選ぶことができます。
- Appleリペアセンターへの配送修理
- au、SoftBank、docomoの修理拠点への配送修理
docomo以外は、店頭での配送修理申し込み以外にも、インターネットや電話から配送修理の申し込みが可能です。しかし基本的に修理品が戻ってくるまで1週間以上かかるうえに、その間の代替品を借りられるかは状況によります。近くに即日で対応してもらえる店舗がない場合の選択肢と言えるでしょう。
一方でスマホ修理専門店は、独自のサービスを展開する、いわゆる「街の修理屋」です。修理の部品やクオリティは業者に依存するため、純正ではなく互換品での修理となるケースも多いです。しかし店舗数が多いためアクセスしやすく、大抵の故障は即日で対応してくれます。
グリーンフラッシュのiPhoneを修理に出したときの金額は?
最後にiPhoneをグリーンフラッシュの修理に出した時の費用相場について解説します。修理時間と同じく、費用も修理先やiPhoneの機種によっても変わります。今回は例としてiPhone13の画面交換の費用相場を紹介します。
▼iPhoneのグリーンフラッシュの修理費相場
Apple正規店 (Apple Care+加入あり) |
iPhone 13:3,700円 |
Apple正規店 (Apple Care+加入なし) |
iPhone 13:42,800円 |
スマホ修理専門店 | iPhone 13:15,000〜30,000円 |
Apple正規店の場合は、持ち込みと配送で費用は変わりません。大きく異なる点は「Appleやキャリアの保証が適用されるかどうか」です。保証適用内で修理できれば、非常に安価でグリーンフラッシュの修理が可能です。保証に加入している場合は、対応する店舗に問い合わせて適用可能か相談してみましょう。
▼Apple正規店の特徴まとめ |
---|
・Appleやキャリアの保証適用内であれば安い ・液晶漏れの修理は基本即日対応 ・Apple公式のサービスが受けられる ・故障度合いにより本体交換になることも多い ・店舗数が少ない ・事前予約必須 |
Appleやキャリアの保証に入っていない場合は、スマホ修理専門店の方が費用は安く済むケースが大半です。今後はApple公式のサポートが受けられなくなる可能性もありますが、保証に入っておらず、修理の速度も重視したい場合はスマホ修理専門店に軍配が上がるでしょう。
▼スマホ修理専門店 |
---|
・AppleCare+の保証に入っていない場合は圧倒的に費用が安い ・大体の修理は即日対応 ・故障箇所のみ修理してくれる ・店舗数が多く、基本的に家の近くにある ・純正ではなく互換品での修理が多い |
グリーンフラッシュになったiPhoneのまとめ
今回はiPhoneのグリーンフラッシュについて解説しました。グリーンフラッシュはiPhoneに強い衝撃や水没、圧力が加わった際に、ディスプレイ内部の有機ELが壊れることによって起こります。グリーンフラッシュの主な症状は次の2つです。
- 画面に緑色の線ができる
- 画面全体が緑色になる
また、グリーンフラッシュの修理先には次の2つの選択肢があります。
▼Apple正規店の特徴まとめ |
---|
・Appleやキャリアの保証適用内であれば安い ・液晶漏れの修理は基本即日対応 ・Apple公式のサービスが受けられる ・故障度合いにより本体交換になることも多い ・店舗数が少ない ・基本的に事前予約が必要 |
▼スマホ修理専門店 |
---|
・保証に入っていない場合はこちらの方が費用が安い ・大体の修理は即日対応 ・サービス内容は事業者に依存する ・故障箇所のみ修理 ・店舗数が多い ・純正ではなく互換品での修理が多い ・今後はApple公式のサポート(修理や保証)を受けられなくなるケースも |
それぞれの特徴をよく押さえて、都合のよい方を選びましょう。グリーンフラッシュは放置せずに、できるだけ早く修理してくださいね。
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