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iPhoneが音割れするのはなぜ?原因と対処法を解説
iPhone
はじめに
iPhoneは音質の良さも魅力のひとつで、クセのないクリアで聞きやすい音を楽しむことができますよね。それだけにスピーカーの音に異常が出ると、音にこだわりがない方でも意外とショックを受けるものです。
「音割れ」についても致命的な故障ではないものの、できるだけ早く直したいところだと思います。そこで今回は「iPhoneの音割れの原因と対処法」についてiPhone修理のジェンダススタッフが解説します。
iPhoneの音割れの原因と対処法
iPhoneの音割れには色々な原因が考えられ、それぞれ対応策も異なります。
以下に音割れの主な原因と対処法を紹介します。
「iPhone本体の再起動」を試す!
iPhoneの再起動は音割れだけでなく、ほぼ全ての不具合で「まず一番初めに試すべき対処法」です。
原因の特定はできませんが、一時的な不具合は再起動によって直ることもかなり多いです。
iPhoneの音割れの原因1:ほこりやゴミが詰まっている
まずは「スピーカー内の異物」が原因となっているケースです。iPhoneの本体下部にあるスピーカー穴には意外とホコリやゴミが混入することがあります。異物が入っていることで、大きな音を出したときにノイズが混じって聞こえることがあります。
iPhoneの音割れの対処法1:スピーカー周辺の掃除
スピーカー内の異物の対処法は当然「スピーカーの掃除」になります。掃除には柔らかめで清潔な歯ブラシなどを使用しましょう。糸くずやホコリのような軽い異物であれば、それだけでも綺麗になります。
手垢のようなこびり付いた汚れは、爪楊枝などで軽く浮かせてからブラシで取り除く方法があります。ただし極力、強く擦らないように注意が必要です。爪楊枝もブラシも力を入れてしまうと、スピーカーが傷付いて更なる故障に繋がる可能性があります。
正しいスピーカーの掃除方法
iPhoneの音割れの原因2:水没による不具合
iPhoneが水濡れすると、スピーカーの音に異常が出ることがあります。自力でも試せる応急処置はありますが、水濡れによる異常は、時間の経過とともに悪化しやすいです。急に全く使えなくなってしまうケースも多々あるので、水濡れの心当たりがある場合は「すぐに修理に出すこと」を優先してください。
iPhoneの音割れの対処法2:水抜きする
あくまでも応急処置ですが、水抜きを試す価値はあります。水濡れが疑われる場合には、まず迅速に「電源を切ること」が重要です。通電していると内部でショートして、さらなる故障に繋がるリスクが高まります。
水抜きの方法は基本的にはApple公式の対処法に従うのが一番ですが、検索すると他にも色々な方法が出てきます。少なくとも以下の行動は避けた上で水抜きを行ってください。
- (1)米などの乾物にiPhoneを突っ込む
- └ 内部に異物が混入する恐れがある
- (2)糸くずの出るものをスピーカーなどの穴に突っ込む
- └ 内部に異物が混入する恐れがある
- (3)ドライヤーなどの熱源でiPhoneを乾かす
- └ 高温で故障する可能性がある
- (4)iPhoneを強く振って水を出す
- └ 内部で水分が拡散される可能性がある
- (5)すぐに電源をつけて状態を確かめる
- └ 残った水分でショートする可能性がある
- (6)電源が点かないので充電する
- └ 残った水分でショートする可能性がある
また、ある程度水分が抜けたであろう時間が経過したら電源を付けずに修理へ持ち込むと、iPhoneが復旧する可能性がグッと高くなります。
iPhoneの音割れの原因3:アプリの不具合
アプリの不具合が音割れの原因になることもあります。音割れに限らず、何らかの不具合が発生したら「他のアプリでも同様の不具合が発生するか」を確かめる意識は重要です。特定のアプリの使用時にのみ、音割れが発生する場合は、アプリの不具合を疑ってみましょう。
iPhoneの音割れの対処法:アプリを最新にアップデートする
アプリの不具合が原因の場合は、「アプリを最新にアップデートする」ことで不具合が解消される可能性があります。
AppStoreからアプリを更新する方法 |
---|
1.App Storeを開く ↓ 2.画面上部にあるプロフィールアイコンをタップ ↓ 3.「利用可能アップデート」内にアップデートしたいアプリを探す ↓ 4.表示されているアプリ横の「アップデート」をタップする |
iPhoneの音割れの原因4:iOSの不具合
iOSはiPhoneの全ての動作を司るシステムなので、あらゆる不具合の原因である可能性があります。iPhoneに何かしらの不具合が発生した場合は、iOSの不具合である可能性も考慮するようにしましょう。
iPhoneの音割れの対処法4:iOSを最新にする
iOSが原因で不具合が発生している場合の対処法は「iOSを最新バージョンに更新する」です。iOSのアップデートは次の手順で行ってください。
iOSをアップデートする手順 |
---|
1.「設定」アプリを開く ↓ 2.「一般」メニューを選択 ↓ 3.「ソフトウェア・アップデート」をタップ ↓ 4.「ダウンロードとインストール」を選択する |
「お使いのソフトウェアが最新です」と表示されている場合は、iOSは最新バージョンなのでアップデートはできません。まれに最新バージョンにしたことにより不具合が発生するケースもありますが、そういった場合は「iPhone 不具合」などで検索すると情報が出てきます。
なおiOSのアップデートに失敗すると重大な不具合に繋がる可能性があります。アップデートは、「十分なバッテリー量」と「安定した通信状況」、「ストレージの余裕」が確保できている状況で行ってください。
iPhoneの音割れの原因5:イコライザの設定がオンになっている
厳密には不具合ではありませんが、イコライザの設定によって音質に影響が出ている可能性はあります。「イコライザ」とは、オーディオ機器の出力する周波数を部分的に調整し、低音や高音のバランスを変化させる機能のことで、iPhoneにも付属しています。
イコライザがオンになっていると普段と音の聞こえ方が変わり、設定によっては音割れしているように聞こえる可能性もあります。
iPhoneの音割れの対処法5:イコライザの設定を変更する
勝手にイコライザがオンになるケースはほとんどありませんが、何かの拍子にイコライザをオンにしていないかは確認してみましょう。
イコライザの設定を確認する方法 |
---|
1.「設定」アプリを開く ↓ 2.「ミュージック」メニューを選択 ↓ 3.「イコライザ」の項目が「オフ」になっているか確認する |
「R&B」や「Bass Booster」など、オフ以外の項目が表示されている場合はイコライザをタップしてオフを選択し、音を確かめてみてください。
iPhoneの音割れの原因6:イヤホンやヘッドホンの不具合
音に関するトラブルに限らず、あらゆる不具合はiPhone本体でなく「接続している機器」が原因となっている可能性もあります。音の不具合の場合は最も疑うべきはやはり「イヤホンやヘッドホン」です。
iPhoneの音割れの対処法6:イヤホンやヘッドホンを接続し直す
特に簡単な対処法はイヤホンやヘッドホンを接続しなおすことです。他のイヤホンに変更してみるだけでも、イヤホンに問題があるかどうかを確かめることができます。イヤホンに原因があるとわかった場合には、次のケースを考えてみましょう。
- イヤホンに物理的な異常が発生した
- イヤホンの設定が変わった
- イヤホンの設定アプリに異常が発生した
- iPhoneの相性が悪いイヤホンを買った
物理的な故障の他にも、高機能なイヤホンであれば「イヤホン自体の設定」が原因となっている可能性もあります。AirPodsであれば「設定」アプリから、その他のイヤホンの専用アプリをインストールしている場合は、そのアプリの設定を確認してみましょう。
また、新しいイヤホンが原因の場合は、イヤホンが壊れていなくとも、iPhoneとの相性によって異常が出ることもあります。
iPhoneの音割れの原因7:内部スピーカーの故障
ここまでの処置で症状が直らなかった場合は、残念ながらスピーカーが物理的に故障している可能性が高いです。場合によっては基板などスピーカー以外の部品が故障している可能性もありますが、何にせよ特殊な修理技能を持っていない限り、自力での対処はほぼ不可能です。
iPhoneの音割れの対処法7:iPhoneを修理に出す
物理的な故障が疑われる場合は、速やかにiPhoneを修理に出しましょう。iPhoneの不具合は時間経過によって悪化するケースも多いため、修理に出すのは出来るだけ早い方がよいです。
iPhoneの修理場所は複数あるので、状況に応じて自分に合った選択肢を選んでください。
- 【Apple公式修理(正規店)】
- └Appleやキャリアの保証に加入している人
- └純正の部品を使用した公式の修理を受けたい人
- └修理スケジュールに余裕がある人
- └Apple Storeや正規サービスプロバイダ店にすぐ持ち込める人
- 【街の修理店】
- └Appleやキャリアの保証に加入しておらず修理費を抑えたい人
- └Apple純正の部品にこだわりがない人
- └持ち込み修理が可能なApple Storeやキャリア店舗が周囲にない人
- └スケジュール最優先ですぐに修理して欲しい人
iPhoneの音割れで修理に出した時の修理代
iPhoneの音割れを修理する際の修理費用相場は、主に以下4つの要素で変動します。
今回は指定要素の修理費用相場をご紹介します。
- 修理方法
- └ Apple公式修理 / 非正規の町の修理店
- Apple保証の有無
- └ 保証あり / なし
- 修理メニュー
- └ スピーカーの交換
- iPhoneの機種
- └ iPhone14
▼iPhone14のスピーカー修理費の相場
保証あり | 保証なし | |
---|---|---|
Apple公式修理 | 87,800円※ | 12,900円※ |
非正規の街の修理店 | ー | 12,000〜15,000円 |
Apple公式修理は修理メニューが少なく「画面」や「バッテリー」、「カメラ」以外の修理は基本的に本体交換となります。そのためスピーカーだけが壊れている場合も本体交換となり、もちろん費用も本体交換費がかかるので覚えておきましょう。Apple Care+などの保証が適用できれば、かなりお得に本体を交換できますが、保証がないと高額な料金がかかりますね。
一方で非正規の町の修理店では公式の保証は使えないので、保証の有無は関係ありません。細かな料金は店によってまちまちですが、iPhone14の場合は大体12,000〜15,000円ほどでスピーカーを交換してもらえます。
iPhoneの音割れのまとめ
この記事でわかること
- iPhoneの音割れはまず「再起動」で直るか確かめる
- その後は不具合の所在がスピーカー(本体)、アプリ、イヤホンのどこにあるのかを確認
- 一時的な不具合でなさそうであれば速やかに修理に出すのがおすすめ
音割れは様々な原因で起こりますが、一時的な不具合が原因で起こることもよくあります。まずは「再起動」を試してみて、直らなかった場合は順に不具合の所在を確かめていきましょう。
その上で本体の故障が疑われる場合は、速やかに修理に出すことをおすすめします。iPhoneの不具合は時間経過と共に悪化する可能性があります。特に衝撃や水濡れによる故障の場合は放置しておくと、最悪の場合はiPhoneが全く使えなくなる可能性もあります。iPhoneの修理方法はいくつかあるので、自分に合ったものを選んでください。
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