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iPhoneのバッテリー交換は意味がないって本当?無駄交換にしない方法

iPhone
iPhoneのバッテリー交換は意味がないって本当?無駄交換にしない方法01

はじめに

iPhoneをはじめ、スマホの不具合でよくあるのが「バッテリーの劣化」です。電池の持ちが悪くなったように感じ、バッテリーの交換をされた or 検討中の方もいるでしょう。しかし「iPhoneのバッテリー交換しても意味がなかった」という情報や声がSNSで飛び交っています。果たして、本当にiPhoneのバッテリー交換に意味はないのでしょうか?

今回はこの「iPhoneのバッテリー交換が意味ない問題」について解説していきます。

iPhoneのバッテリー交換は意味がないって本当?

iPhoneのバッテリー交換は意味がないって本当?無駄交換にしない方法02

結論、大半の場合でiPhoneのバッテリー交換には意味があります

新品のバッテリーに交換にしているわけですから、当然これまで使っていたバッテリーよりもパフォーマンスが上がるケースがほとんどです。しかし、中にはバッテリーの交換が意味がなさないケースがあるのも事実です。

iPhoneバッテリーの交換が意味をなさない場合とは?

iPhoneのバッテリー交換は意味がないって本当?無駄交換にしない方法03

具体的には、バッテリーを交換しても意味がないケースとは以下の4つです。

  • そもそもバッテリーが劣化していないのに交換した
  • 電池の持ちの悪さの原因がiOSの不具合だった
  • 電池の持ちの悪さの原因が基板故障だった
  • 交換したバッテリーに問題があった

(1) そもそもバッテリーが劣化してないのに交換した

当然ですが、そもそもバッテリーが劣化していないのに交換しても意味がありません。「そんな人いるの?」と疑問に思う方もいるかと思いますが、実際にバッテリーがほとんど劣化していないのにバッテリーを交換される方は一定数います。その理由は「電池の持ちが悪くなった原因が、バッテリーの性能にあると思い込んでいるから」です。

やっかいなことに「電池の持ちが悪くなった=バッテリーが劣化した」とは限りません。

実はバッテリー以外にも電池持ちが悪くなる原因はあるので、バッテリーを交換する前にぜひ知っておいてください。

(2) 電池持ちの悪さがiOSの不具合が原因だった

バッテリー性能以外の電池の持ちが悪化する原因として、iOSの不具合が挙げられます。iOSは簡単にいえば、スマホの機能や動作を全体的に管理するシステムです。iOSに不具合があると、内部でデータやアプリを処理・動作するのに多くの電気を消費するケースがあるのです。こういったケースは特に、iOSのアップデート直後によくみられます。直近では「iOS16や17にアップデートしたタイミングで、電池持ちが悪化した」という声が上がりました。

しかしこういったケースでは、iOSをアップデートしてしばらくすると動作が安定し、バッテリーの消費も穏やかになるとされています。Apple公式サポートのXアカウントは過去に、「アップデートした直後はアプリや機能を最適化するのに48時間ほどかかるのが一般的だ」と説明したこともあります。もしiOSをアップデートした直後だった場合は、数日間は静観してみるとよいでしょう。

(3) 電池持ちの悪さが基板故障が原因だった

見た目には分かりませんが、iPhone本体の基板の故障が電池持ちを悪化させることもあります。

衝撃やサビなどの何らかのきっかけで、バッテリー周りの配線やチップが破損することがあるのです。この場合はバッテリーを交換しても意味がありません。軽微な修理で済む場合は基板の修理、難しい場合は基板や本体ごと交換する必要があるでしょう。

(4) 交換したバッテリーに問題がある

まれに交換したバッテリーに問題があるケースもあります。バッテリーを交換して数ヶ月も経たないうちに、電池持ちに問題が発生した場合はバッテリーの初期不良の可能性があります。初期不良の場合は、保証期間内であれば無料でバッテリーを交換してもらえます。

初期不良が考えられる場合には、バッテリーを交換したお店に相談してみるとよいでしょう。

どんな時にiPhoneバッテリー交換するべき?

iPhoneのバッテリー交換は意味がないって本当?無駄交換にしない方法04

ここまでバッテリーの交換が意味をなさないケースを紹介してきましたが、最初に結論として述べた通り、大半の場合はバッテリーを交換する意味はあります。

次のような場合はiPhoneのバッテリーの交換を検討するとよいでしょう。

  • 朝100%の状態で家を出たのに夕方には電池が切れてしまう
  • 電池が60%のあたりから急激に減っていく
  • 充電の速度が極端に遅くなった

このような場合、バッテリーの交換を検討すべきです。しかしこれまで述べてきた通り、「電池持ちが悪くなった=バッテリーの問題」とは限りません。最低限しっかりと「バッテリーの劣化状態」を確かめた上で、バッテリーを交換すべきか判断しましょう。

iPhoneのバッテリー交換が必要となる「バッテリーの劣化」とは

iPhoneのバッテリー交換は意味がないって本当?無駄交換にしない方法05

iPhoneを含むスマホのバッテリーの劣化度合いは「本来のバッテリー蓄電容量の何%の性能を保っているか」で判断するのが一般的です。iPhoneの公式保証サービス「Apple Care+」では、バッテリーの交換サービスについて以下のように規定されています。

AppleCare+ にご加入で、お使いの製品のバッテリー蓄電容量が本来の 80% 未満に低下している場合は、無償でバッテリーを交換できます。
引用:iPhone のバッテリーサービス – Apple サポート (日本)

ここからはiPhoneのバッテリー交換の目安は「本来のバッテリーの80%を下回ったら」と読み取れますね。では時期としては、いつ頃バッテリーの性能は80%を下回るのでしょうか。

バッテリー交換の目安となるiPhoneの「バッテリーの劣化」とは?

Appleは公式サイトで、iPhoneのバッテリーの性能維持について次のように説明しています。

iPhone 14以前のモデルのバッテリーは、理想的な条件下でフル充電サイクルを500回繰り返した時に、本来の容量の80%を維持できるように設計されています。iPhone 15モデルのバッテリーは、理想的な条件下でフル充電サイクルを1,000回繰り返した時に、本来の容量の80%を維持できるように設計されています。バッテリーの実際の性能は、iPhoneの普段の使い方や充電方法など、様々な要素によって変わります。
引用:バッテリー – サービスとリサイクル – Apple(日本)

つまり1日1回フル充電すると仮定すると、iPhoneのバッテリーは以下のように「交換目安である80%」を迎えると考えられるわけですね。

  • iPhone 14以前のモデルのバッテリー:フル充電500回(約1年半)
  • iPhone 15のモデルのバッテリー:フル充電1,000回(約3年弱)

ただし上記の引用文にもある通り、バッテリーの実際の性能はiPhoneの普段の使い方や充電方法などによって変化します。あくまで時期は目安として、実際のバッテリーの性能は次に紹介する方法で確認するようにしましょう。

iPhoneのバッテリー劣化の確認方法

iPhoneのバッテリー性能は、「設定」から確認することができます。「今の自分のiPhoneのバッテリーは本来の何%の性能なんだろう?」と気になった方は以下の手順で確認してみてください。

iPhoneのバッテリー劣化の確認方法
1. ホーム画面から「設定」を開く

2. 「バッテリー」メニューを開く

3. 「バッテリーの状態」を選択

そこに表示されているパーセンテージが、現在のバッテリーの劣化状況というわけですね。

もし80%を下回っているようであれば、バッテリーを交換する意味は十分にありますので、バッテリーを交換してもよいでしょう。

iPhoneのバッテリー交換が意味ないと感じる場合のまとめ

iPhoneのバッテリー交換は大半の場合意味があります。しかし中には、以下のようなバッテリーを交換しても意味をなさないケースもあります。

  • そもそもバッテリーが劣化していないのに交換した
  • 電池の持ちの悪さの原因がiOSの不具合だった
  • 電池の持ちの悪さの原因が基板故障だった
  • 交換したバッテリーに問題があった

「電池持ちが悪くなった=バッテリーが原因」とは限りません。次に紹介する方法で、現在バッテリーの劣化状態を確認した上で、バッテリーの交換を検討するとよいでしょう。

iPhoneのバッテリー劣化の確認方法
1. ホーム画面から「設定」を開く
2. 「バッテリー」メニューを開く
3. 「バッテリーの状態」を選択

iPhoneのバッテリー交換の目安は「本来の蓄電容量の80%」です。バッテリーの性能が本来の80%を切っている場合、交換する意味は十分にあると言えますから、バッテリーの交換をおすすめします。

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