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朝起きたらiPhoneの電源が切れているのは故障?バッテリー交換の料金相場も解説!
iPhone
はじめに

当店に「寝る前に確認した時は満タンに充電してあったのに、朝起きたら電源が落ちていた」というお問い合わせは意外と多くいただきます。
iPhoneを目覚ましに使っている人からしたら、たまったもんじゃありませんね。
その後は充電して普通に使えたとしても、何らかの故障が頭をよぎって「また電源が落ちるんじゃ…」と不安になるものです。
そこで今回は「朝起きたらiPhoneの電源が落ちていた場合」について、原因や対処法の解説を行います。
朝になるとiPhoneの電源が切れている原因は?

寝る前は充電満タンだったのに朝にiPhoneの電源が切れている場合は、次のような原因が疑われます。
- バッテリーの劣化
- バックグラウンドの処理が多い
- ソフトウェアの故障
バッテリー劣化
iPhone機体を使っている期間が長い場合は、バッテリーの劣化が原因で消費スピードが早くなっている可能性があります。
このようなバッテリー劣化の症状は急に現れることもあります。
バッテリーの劣化が軽度のうちは、充電の持つ時間がゆるやかに短くなっていく程度ですが、劣化が進むと一気にガクッと充電が減るようになることがあるのです。
バッテリーの劣化度は「バッテリーの最大容量」である程度は把握することができます。
ここでいうバッテリーの残容量とは「バッテリーの最大容量」のことで、「バッテリーが新品状態の何%の性能を維持しているか」を指します。
バッテリーの残り容量を確認する方法
iOSによって多少の違いはありますが、次の手順を参考にバッテリーの残容量を確認してください。
▼iOS17.4以降でバッテリーの最大容量を確認する方法
最大容量の数値が90%だった場合は「現在のバッテリーは新品と比較して90%ほどの性能に低下していること」を指します。
しかし、これは単に「充電が持つ時間が本来の9割になった」ということではありません。バッテリーの最大容量とともに、iPhoneの使用に必要な電力を供給する能力(給電能力)が劣化している可能性が高いのです。
バッテリーがiPhoneに十分な電力を供給できなくなり、急に電源が落ちてしまうわけです。
劣化を判断する目安の数値は「80%」です。
Apple公式のiPhone保証「AppleCare+」では、バッテリーの最大容量が「80%未満」になるとバッテリーを無償交換することができるようになっています。つまり、Apple公式としても「最大容量80%未満になったらバッテリーを交換すべきタイミング」と認識しているわけです。
ただしあくまで「80%未満」はバッテリーを”交換すべき目安”なので、85%などでもバッテリー劣化の症状が顕著に現れることもあります。
バックグラウンド処理が多い
iPhone機体を長期間使用していない場合は、バックグラウンドの処理量が多い可能性が考えられます。
「バックグラウンド処理」とは、「アプリ画面やスクリーンをオフにしても、何らかの機能が裏で動き続けていること」を指します。例としては、画面オフにしても進行しているダウンロードや、勝手にメッセージを受け取って通知を出すSNSなどが、バックグラウンド処理に当てはまります。
バックグラウンド処理には、iPhoneに基本機能を維持するために必要な処理も含まれているため、完全にゼロにはできません。
しかし、後から自分でインストールしたアプリなどがバックグラウンドで動いている場合は、その分だけ電力消費量が増えることになります。
特に通信量の多いSNSや動画、ゲーム、地図などのアプリは電力消費量が多いので、小まめにバックグラウンド処理を落とすようにしましょう。
電力消費の多いアプリは次の手順で確認できるので、確認してみてください。
▼電力消費量の多いアプリの確認方法
ソフトウェアの故障
バッテリーも新しく、アプリの使い方にも気をつけていても、電源が落ちてしまう場合は何らかの故障が疑われます。
iPhoneの故障は「ハードウェア(物理的な故障)」と「ソフトウェア(プログラムの故障)」に分けることができますが、ケースとして多いのはソフトウェアの故障です。
主なソフトウェアの故障として挙げられるものは次の3つです。
- (1) iOSのエラー
- └ iOSが古い・iOSの更新に失敗した・更新したiOSに問題がある
- (2) アプリのエラー
- └ 特定のアプリが古い・新しくインストールしたアプリに問題がある
- (3) ストレージのエラー
- └ 画像や動画、アプリがストレージを圧迫している
特にiOSやアプリの更新(インストール)後に、電源が落ちるようになった場合は、新しく更新したiOSやアプリの原因を疑ってみましょう。
iPhoneをケーブルに挿していても電源が落ちてしまうケースも
ソフトウェアの故障は、iPhoneを充電ケーブルに繋いでいても落ちてしまうケースがあります。
電力消費に関係のない原因で、電源が落ちてしまっている可能性が高いというわけですね。
ちなみに全く別の話ですが、充電に使用している「コンセント・ACアダプタ・ケーブル」のいずれかに問題がある可能性もあるので、一応確認しておきましょう。
朝になるとiPhoneの電源が落ちている場合の対処法とは?

iPhoneの電源が朝になると落ちてしまう場合は、次の対処法を試してみましょう。
- アプリをすべて閉じる
- ソフトウェアアップデートを行う
アプリをすべて閉じる
アプリが多いと電力消費的が増えてiPhoneに負担がかかるため、まずは小まめにアプリを閉じるようにしましょう。
まずiPhoneで起動しているアプリを閉じる場合は、Appスイッチャーで起動しているアプリを閉じます。これだけでも電力消費量を下げることができます。
しかし起動していなくても、裏で動いているアプリも多くあります。
さらに電力消費量を下げたい場合は、次の手順でバックグラウンドアプリを確認し、更新を停止しましょう。
▼バックグラウンドアプリの更新を止める方法 |
---|
1.「設定」アプリを開く 2.「一般」メニューを選択 3.「Appのバックグラウンド更新」をタップ 4.バックグラウンドの更新を停止したいアプリを選択して停止する |
ただし裏側での処理を停止したことにより、それまで来ていたタイミングで通知がこなかったり、アプリの起動が遅くなったりする可能性があるので、選択するアプリには注意してください。
またアプリが動作していなくても、アプリが多いだけでストレージやメモリを圧迫し、電源が落ちやすくなるなどの危険性があります。
日頃から使わないアプリはアンインストールする癖をつけておくとよいでしょう。
ソフトウェアアップデートを行う
前述の通り、ひとくちにソフトウェアの異常といっても様々なケースがありますが、中でもよくあるのがiOS関連のトラブルです。
特にiOSをしばらくアップデートしていない場合にトラブルが起きがちになります。
まずは現在のiOSのバージョン確認とアップデートを次の手順で行ってみてください。
▼ソフトウェアアップデートの方法 |
---|
1.「設定」アプリを開く 2.「一般」メニューを選択 3.「ソフトウェア・アップデート」をタップ 4.新しいバージョンがある場合は「ダウンロードしてインストール」をタップ 5.「今すぐインストール」を選択 |
ただし、iOSアップデートは途中で失敗すると、iPhone本体が使えなくなってしまう可能性があります。
そのため、充電ケーブルを繋いでいても頻繁に電源が落ちてしまうような場合はアップデートを行わず、Appleサポートに相談しましょう。
同様にWi-Fiなどの通信環境は安定した状態でアップデートは行うようにしてください。
iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法
iPhoneのバッテリーは消耗品なので、日頃からできるだけ負担をかけないようにすると、バッテリーを長持ちさせることができます。
簡単に行えるのは、これまで説明してきた通り「アプリなどの消費電力を抑えること」ですね。
電力消費が激しい状態が続くと、バッテリーは消耗が早まります。特に充電しながら電力消費の大きいアプリを使うと、バッテリーに強い負担がかかるので注意しましょう。
他にもバッテリーを長持ちさせる上で、避けるべきことに「過充電」と「過放電」があります。
1.過充電と過放電を避けよう
「過充電」とは、充電が100%になっても充電を続けることです。過充電はバッテリーの劣化を早めてしまうので気をつけましょう。
一方で「過放電」とは、充電が0%の状態で長期間放置することです。
iPhoneに使われているバッテリーには「自己放電」という特性があり、全く使っていなくても少しずつ放電を行っています。充電が0%になってからも放電が続くと、バッテリーが大きく劣化してしまうのです。
iPhoneの充電が不可能になったり、最悪の場合はバッテリーが発火・爆発したりする危険性があります。日常的に使用している分には起きづらいですが、充電切れしたiPhoneを長期間放置するのはやめましょう。
2.バッテリーリフレッシュ
厳密にはバッテリーを長持ちさせる方法ではありませんが、「バッテリーリフレッシュ」という方法もあります。
バッテリーリフレッシュとは、iPhoneに「正しい充電量」を読み込ませるための方法です。
iPhoneは稀にバッテリーの充電量を正しく読み込めず、誤った充電量が表示されることがあります。iPhoneには80%と表示されていても実際の充電量は30%、のようなエラーが起こりえるのです。
充電表示が正しくないせいで、ただ充電がなくなっただけなのに、急に50%から電源が落ちたように見えてしまうこともあるわけですね。
そのような場合はバッテリーリフレッシュを試してみましょう。
▼バッテリーリフレッシュの方法 |
---|
1.普通に充電がゼロになるまで使い切る 2.そのまま数時間放置する 3.100%まで充電する 4.100%まで到達してからさらに数時間充電し続ける |
これで正しい充電表示に戻せる可能性があります。
ただし、お気づきの方もいるかと思いますが、これは前述した過充電と過放電に近い行為です。バッテリーに負担のかかる方法なので、やりすぎには注意しましょう。
またバッテリーリフレッシュは、まぎらわしい名前をしていますが「バッテリーの性能を回復する方法」ではなく、あくまで充電表示を戻すための機能です。
そもそも充電表示の異常自体もバッテリーの劣化時に起こりやすいエラーなので、バッテリーの劣化そのものにも気を付けましょう。
それでも電源が落ちてしまうiPhoneはバッテリー交換がおすすめ

これまで紹介した方法を試しても改善されない場合、またはバッテリーの著しい劣化が疑われる場合は、バッテリーを交換してみましょう。
バッテリーを交換するだけで症状が解消されることも多いです。
iPhoneのバッテリー交換修理相場
例として、iPhone15のバッテリー交換費用の相場を紹介します。
iPhoneのバッテリーを交換する手段はいくつかあるので、自分に合った方法の参考にしてください。
▼iPhone15のバッテリー交換費用の相場
Apple Store (AppleCare+適用あり) |
0円 |
Apple Store (AppleCare+適用なし) |
税込15,800円 |
Apple正規サービスプロバイダ (AppleCare+適用あり) |
0円 |
Apple正規サービスプロバイダ (AppleCare+適用なし) |
税込15,800円 |
iPhone専門修理店 | 税込10,000〜13,000円 |
Apple Store店頭にiPhoneを持ち込めば、即日でバッテリーを交換してくれます。ただし、Apple Storeは基本的に事前予約が必要で、全国の主要都市に計10店舗しかないため、すぐに修理を受けられない可能性があります。
またApple正規サービスプロバイダは、Appleから委託を受けてApple公式と同様の修理サービスを展開する事業者です。
全国に100店舗以上存在するので、Apple Storeよりもこちらの方がアクセスしやすいケースが多いでしょう。
一方でiPhone修理専門店は、独自の手順と部品で修理を行う「街の修理屋」です。
修理メニューが豊富で、部品が純正品でないため、Apple公式の修理よりも安く修理できるケースが多いです。また全国に数多く存在しており、即日飛び込みの修理も可能なため、急ぎの場合にもおすすめです。
朝に電源が落ちてしまうiPhoneまとめ
iPhoneの充電が寝る前は満タンなのに朝に電源が落ちてしまう場合は、次のような原因が考えられます。
- バッテリーの劣化
- バックグラウンドの処理が多い
- ソフトウェアの故障
急激に充電が減ってしまう場合は、バッテリーが劣化しているケースが多いですね。
バッテリーが大きく劣化してしている場合は、バッテリーを交換するのが一番ですが、次の対処法で改善することもあります。
- アプリをすべて閉じる
- ソフトウェアアップデートを行う
もし症状が改善しない場合は、バッテリーを交換しましょう。iPhoneのバッテリーを交換できる店舗は、大きく分けて次の3つです。
- AppleStore:Apple公式の修理サービスを受けられる。全国に10店舗ほどしかない。
- 公式サービスプロバイダ:Apple公式と同様の修理を受けられる。全国に100店舗以上。
- iPhone専門修理店:比較的安価な独自修理サービスを行う。即日飛び込み可能。
バッテリーの劣化は放置しておくと、iPhoneが全く使えなくなるなど、さらなる故障に発展する可能性もあります。
頻繁に電源が落ちてしまう方は、放置せずに修理に出すことをおすすめします。
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