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iPhone 12はどこで修理がおすすめ?修理料金も徹底解説
iPhone
はじめに

iPhone12は2020年10月に発売された、iPhone初の5G対応機種でした。他にもマスクありのFaceID認証や有機ELディスプレイの初搭載など、iPhone11からグッと高機能になり、今でも利用者の多い人気機種です。
ただしAppleやキャリアでの販売は2023年9月に終了したため、新たに新品を買い直すことは難しくなりました。そのため愛用者の方は、なんとか修理して長く使い続けたいことでしょう。
そこで今回は「iPhone12の故障と修理」について、iPhone専門修理店のジェンダススタッフが解説します。
iPhone12は修理でいつまで使える?

iPhone12は「2028年9月ごろ」まで修理サポートが継続すると予想されています。iPhoneの歴代機種は販売終了から5年ほどで修理サポートが打ち切られてきました。iPhone12が販売終了したのが2023年9月のため、2028年が目安の時期となるとされています。
なお最新iOSへの対応終了は、修理サポートよりも1、2年より早いため「2026または2027年の9月ごろ」と見られています。つまりiPhone12はiOS20または21以降へのアップデートができなくなると予想されているわけです。
iPhone12によく起こる故障トラブル5選
実際によくお問い合わせをいただく、iPhone12に起こりやすい5つの故障をご紹介します。これらの故障があったら修理に出しましょう。
画面割れ

落下などによる画面割れはiPhoneにおけるもっともポピュラーな故障のひとつです。iPhone12は「セラミックシールド」という強化ガラスが採用されていますが、それでも画面割れをゼロにすることはできません。表面のガラスのみが割れる場合と、有機ELディスプレイの本体まで損傷してしまうケースがあります。
表面のガラスのみの損傷であれば使用感に大きな影響がないため、そのまま使い続ける人もいますが、放置せずに修理に出すのがオススメです。iPhone12はiPhone11から防水性能も向上しましたが、ガラスにヒビが入っているだけでも防水性能は大きく下がります。iPhoneが万全なら防げていたわずかな水気で水濡れしてしまう可能性があるため、そうなる前に修理に出しましょう。
カメラカバー破損

iPhoneを落下させると、カメラ周りが破損することもよくあります。カメラレンズの周囲をカバーする「カバーガラス」がついているおかげで、レンズ本体がすぐに傷つくケースは少ないですが、それでも写りには大きな影響が出ることがあります。
またカバーが破損していると防水・防塵性能が大きく下がるため、水分や異物が混入してカメラ本体が故障するリスクも高まります。カメラの写りに影響がなかったとしても、カメラ本体が無事なうちに修理に出すことをオススメします。
背面ガラス割れ

iPhoneの背面に採用されているガラスパネルも落下によって割れてしまうことがあります。iPhoneの背面パネルは、本体の機密性に大きく関わるパーツのため、背面にヒビが入っていると、防水性能は「ほぼゼロ」と言っても過言ではありません。
ヒビ程度であれば使用感には大きな影響がありませんが、さらなる故障につながる大きなリスクがひそんでいるため、速やかに修理に出すことをおすすめします。知らないうちにガラス片が剥がれ落ちて、手を怪我する可能性もあります。
FaceID(インカメラ修理)

落下の衝撃や水濡れによって、インカメラの部品が故障する可能性もあります。インカメラの故障で最も困る症状のひとつが、「Face IDが使えなくなること」です。Face IDが急に使えなくなるとロック解除などの使用感にとても大きな影響が出ます。
この場合インカメラの部品を交換することでインカメラは直りますが、Apple公式の修理以外だと「Face IDが復旧しない」ので注意が必要です。Face IDはセキュリティにおいて重要な機能なので、パーツを交換すると作動しなくなるように作られています。Apple公式の修理はパーツだけでなく「本体丸ごと交換」するため、Face IDが使えるようになるのです。
サイドボタン不良

- サイドボタン(電源ボタン)
- 音量調節ボタン
- 着信/サイレントスイッチ
iPhone12には上記の3つの物理ボタンがついていますが、ボタンも故障しやすいパーツのひとつです。ボタンが陥没して押せなくなったり、押せても反応しなくなったりすることがあります。ボタンが故障した場合は、ボタン部品の交換が必要です。
iPhone12を修理することができる場所はどこ?

iPhone12を修理できる場所を紹介します。複数の選択肢があるので、それぞれの違いを理解して、自分に合った選択肢を検討してみてください。
Apple Storeや正規サービスプロバイダ
もちろんAppleの正規店ではiPhone12の修理を受け付けています。Appleの正規店とは、Apple Storeや正規サービスプロバイダのことです。正規サービスプロバイダとは、Appleから委託を受けてApple公式の修理サービスを提供する外部の委託業者です。
▼主な正規サービスプロバイダ |
---|
・カメラのキタムラ(一部店舗) ・ビックカメラ(一部店舗) ・クイックガレージ |
これらのApple正規店にiPhoneを持ち込むと、店頭修理を行なってくれます。営業終了間際でなければ即日で対応してくれるケースも多いでしょう。しかしApple Storeは全国に計10店、正規サービスプロバイダは計90店ほどしかありません。都市部を除くとアクセスが難しい可能性もあります。
キャリアの携帯ショップ
大手キャリアであれば、ショップでiPhoneの公式修理を受け付けています。ただし店頭で即時修理に対応している店舗は、以下の通り主要都市に数店しかありません。
- docomo
- └2店(丸の内、栄)
- au
- └7店(仙台、新宿、渋谷、横浜、栄、梅田、天神)
- SoftBank
- └5店(仙台、銀座、表参道、栄、梅田)
上記以外の店舗では「1〜2週間の預かり修理」のみ受け付けています。ただし大手キャリアであれば、修理間の代替機を借りることができます。代替機の在庫は店舗によって異なるため、訪店前に予約がてら電話しておきましょう。
非正規の修理専門店
Appleとは関係のない、いわゆる「街の修理店」でもiPhone12の修理を受け付けています。修理の手順や交換部品は業者によってバラツキがありますが、基本的に「即日数十分」でスピーディに修理できる強みがあります。また全国各地に非常に数多く存在するため、誰でも即日予約や飛び込みで利用しやすいのも特徴です。
iPhone12の修理料金相場

iPhone12を修理する際の相場について解説します。
iPhone12をApple Storeや正規サービスプロバイダで修理する料金相場
▼Apple正規店でiPhone12を修理する際の料金相場(税込)
保証あり | 保証なし | |
---|---|---|
ディスプレイ交換 | 3,700円 | 42,800円 |
背面カメラ交換 | 12,900円 | 23,800円 |
背面ガラス交換 | 3,700円 | 53,800円 |
FaceID(インカメラ交換) | 12,900円 ※ | 68,800円 ※ |
サイドボタン交換 | 12,900円 ※ | 68,800円 ※ |
Apple正規修理の費用面においては「保証が適用できるか」が非常に大きなポイントです。保証が使えればかなりお得にiPhone12を修理することができます。ただし保証が使えない場合は、数万円以上の修理費がかかります。
またApple正規修理は「修理メニューが少ない」という特徴もあります。iPhone12以降の機種が対応している「個別のパーツ交換」は以下の4つのみです。
- ディスプレイ交換
- バッテリー交換
- 背面パネル交換
- 背面カメラ交換
上記以外の修理は全て「それ以外の修理」となり、本体丸ごと交換する必要があるため覚えておきましょう。もちろん費用も本体交換料金がかかります。
iPhone12をキャリアの携帯ショップで修理する料金相場
▼大手キャリアでiPhone12を修理する際の料金相場(税込)
保証あり | 保証なし | |
---|---|---|
ディスプレイ交換 | 0〜3,700円 | 42,800円 |
背面カメラ交換 | 0〜12,900円 | 23,800円 |
背面ガラス交換 | 0〜3,700円 | 53,800円 |
FaceID(インカメラ交換) | 0〜12,900円 ※ | 68,800円 ※ |
サイドボタン交換 | 0〜12,900円 ※ | 68,800円 ※ |
大手キャリアで受けられるiPhoneの修理サービスはApple公式のものなので、修理費に関してはApple正規店と同様です。しかし加入している保証などによっては、のちのポイントによるキャッシュバックなどで、実質0円で修理ができる可能性もあります。
ただし同時に代替機の貸し出し料や、修理受付料として別途費用がかかるケースもあります。キャリアや保証の加入状況によってトータルの費用はさまざまなので、気になる方はキャリアのサポートに問い合わせてみましょう。
iPhone12を非正規の修理専門店で修理する料金相場
▼非正規の修理店でiPhone12を修理する際の料金相場(税込)
ディスプレイ交換 | ガラス割れのみ:11,000〜15,000円 それ以外:13,000〜20,000円 |
背面カメラ交換 | カメラガラス:9,000〜10,000円 カメラ本体:13,000〜20,000円 |
背面ガラス交換 | 20,000〜33,000円 |
Face ID(インカメラ交換) ※ | 12,000〜20,000円 |
サイドボタン交換 | 11,000〜20,000円 |
街の修理店ではAppleやキャリアの保証は使えませんが、保証なしの場合はApple正規の修理費よりも価格を抑えられる店舗が多いです。ただしそれぞれ独立した修理業者なので、修理に使われる部品の質や、それに基づく修理費も様々に異なります。特にディスプレイはパーツによって質の差が大きく、高品質なパネルや、有機ELを選べる修理店もあります。
ただし非正規店では修理が難しい部品や機能も一部存在します。例えばインカメラを交換するとカメラ機能は復活しますが、Face IDはセキュリティ上の観点から復活しないようになっているのです。システムの構成を書き換える高度な修理が必要となっているため、たいていの非正規店ではFace IDの復旧には対応していません。
iPhone12はどこで修理するのがおすすめ?

iPhoneの修理先の決め方にも色々ありますが、まずは「Appleやキャリアの保証を適用できるか」で判断するのがおすすめです。当然ですがAppleとは関係のない街の修理店では、Appleやキャリアの保証が使えません。保証が使える場合は、保証が適用できる修理先を選びましょう。
保証が適用できなければ「故障箇所(修理内容)」によって判断するのも重要です。大半の非正規店では純正品でなく互換品で修理を行います。もちろん普通に使用する分に影響が出るような粗悪なパーツを使用する悪質業者はほとんどないと考えられます。しかし、中には「Face ID」など、非正規店では修理が難しい部品・機能もあります。修理すべき内容に応じて、修理先を検討してみることも重要です。
保証が適用できず、互換品での修理に抵抗がない場合は、非正規店での修理をオススメします。Apple公式よりも修理費をグッと抑えて、かつスピーディに修理をすることが可能です。
iPhone12修理まとめ
この記事で解説したこと
- iPhone12の修理サポートは「2028年9月ごろ」まで継続すると予想される
- iPhone 12はiOS20または21以降へのアップデートができなくなる可能性がある
- 物理的な故障は別の重大な故障につながりかねないので放置せずに修理に出すべき
- 修理先は「保証の有無」と「故障箇所(修理内容)」によって判断する
iPhone12は2020年に発売されましたが、5Gに対応しているなど、スペック的にもまだまだ使える機種です。画面割れなどの使用感に大きな影響のない故障だと我慢して使いがちですが、特に物理的な故障は放置せずに早めに修理に出すようにしましょう。修理先は色々な情報を統合して検討する必要があるため判断が難しいですが、この記事を参考に自分に合った修理先を選んでみてください。
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