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危険!iPhoneを「水洗い」すべきでない理由とお手入れ方法
iPhone
はじめに

単なるホコリや皮脂汚れならまだしも、汚れによってはiPhoneを水洗いしたくなるときがあります。トイレに落とした際やジュースや汁物をこぼした際は、できればいちど水でスッキリ洗い流したいところです。
しかしiPhoneを水にさらすのは、なかなか躊躇われるものですよね。水没故障のもとになったらどうしよう…と不安に思うことも多いでしょう。そこで今回は「iPhoneの水洗い」について解説します。
iPhoneは水洗いしてもいいの?

結論から言うと、iPhoneの水洗いは基本的におすすめできません。Apple公式のサポートページには、確かに以下のような記述があります。
“iPhone が濡れてしまったら、どうすればよいですか?出典:iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について – Apple サポート (日本)
1.水以外の液体が iPhone に飛び散った場合は、その部分を水道水ですすぎます。
2.糸くずの出ない柔らかい布 (レンズクロスなど) で iPhone を拭きます。
SIM トレイを開ける前に、iPhone が乾いたことを確かめてください。”
これはiPhone 7以降の機種は以下の耐水性能を備えているためであり、「多少の水をかけた程度では故障しない」と想定されているためです。
機種 | 耐水等級 | 保護の程度 |
---|---|---|
iPhone 7シリーズ iPhone X・ XR iPhone SE2・3 |
IPX7 | 水深1m・30分以内の水没からの保護 |
iPhone XS以降 | IPX8 | IPX7よりも厳しい条件の水没からの保護 |
しかしこれはあくまでiPhoneの状態が万全だった際の話で、iPhoneのコンディションによっては水洗いで壊れる可能性が大いにあります。たとえば画面割れが起きている場合は耐水性能が大きく低下し、ささいな水気や湿気ですら壊れるケースもあります。
またそもそもiPhoneの耐水性能は完璧ではないため、水圧や水流の強さによっては内部に水が侵入するケースもゼロではありません。上記の公式の文章にも「SIMトレイを開ける前に、iPhone が乾いたことを確かめてください」と書いてあります。
他のページにも「開口部に水分や湿気が入らないようにしてください」という旨の記述が多数あります。つまりiPhoneの水洗いには一定のリスクがあるのです。
やむなくiPhoneを水で洗う場合の注意点

iPhoneの状態によっては、どうしても水洗いを行いたい場合もあります。その際は次の点に注意しましょう。
- iPhoneに「画面割れ」や「フレームの歪み」などがある場合は水洗いしない
- 必ず電源は切る
- 洗浄後も長時間乾燥させるまで電源をオンにしない
- 常温の真水(水道水)で洗う
- SIMトレイや充電口、スピーカーなどの開口部に水が入らないように気をつける
- 水を勢いよく流しすぎない
- iPhoneを水にさらす時間を短くする
水洗いによってiPhone内部に水が侵入するリスクには十分に気をつけて作業をおこないましょう。また万が一、水が侵入してしまった場合に備えて、水洗いの前後はiPhoneが乾くまで電源を点けるのは厳禁です。
iPhoneの「液体による損傷」はApple保証対象外!

水濡れによる故障は「iPhoneの1年保証の対象外」で満額修理となります。「AppleCare+ for iPhone」に加入している場合は「その他故障」扱いとなり、税込12,900円での本体交換修理となります。
いくら「Apple公式サポートに書いてある情報に従って水洗いを行った」と主張しても、保証の対象になる可能性は低いと予想されます。
iPhoneをお手入れする方法は?

水洗い以外にiPhoneを綺麗に掃除する方法を解説します。iPhoneのクリーニング方法は以下の機種によって異なります。
- iPhone11〜16シリーズ
- iPhone7〜Xシリーズ + SEシリーズ
- 〜iPhone 6シリーズ
iPhone11〜16モデルのお手入れ方法
iPhone11〜16のシリーズは、以下の手順でiPhoneをクリーニングしましょう。
iPhone11〜16シリーズのお手入れ方法 |
---|
1.iPhoneの電源を切ってケーブル類を全て外す 2.糸くずの出ない柔らかい布を少し湿らす 3.充電口などの開口部に水分が入らないように全体を拭く 4.乾いた布で水分をしっかり拭き取る |
なおiPhoneには指紋を付きにくくするためのコーティングが施されています。クリーニング剤などを使うとコーティングが剥がれ落ちてしまう可能性があるので気をつけましょう。
iPhone7〜XS+SEのお手入れ方法
iPhone7〜XシリーズとSEシリーズは、以下の手順でクリーニングしましょう。
iPhone7〜XシリーズとSEシリーズのお手入れ方法 |
---|
1.iPhoneの電源を切ってケーブル類を全て外す 2.糸くずの出ない柔らかい布を少し湿らす 3.充電口などの開口部に水分が入らないように全体を拭く 4.乾いた布で水分をしっかり拭き取る |
なおiPhone7には前面のみ、iPhone8以降には両面に指紋防止のコーティングが施されています。クリーニング剤などを使うとコーティングが剥がれ落ちる恐れがあるのでやめておきましょう。
iPhone6sまでのお手入れ方法
iPhone6sまでの機種を綺麗にする場合は、以下の手順で作業しましょう。
iPhone6sまでのシリーズのお手入れ方法 |
---|
1.iPhoneの電源を切ってケーブル類を全て外す 2.糸くずの出ない柔らかい布を少し湿らす 3.充電口などの開口部に水分が入らないように全体を拭く 4.乾いた布で水分をしっかり拭き取る |
iPhone7以前の機種には前面のガラスに指紋を付きにくくする加工が施されています。クリーニング剤などを使って掃除すると、コーティング加工まで剥がしてしまう可能性があるので気をつけましょう。
iPhoneに「アルコール消毒剤」を使ってもいい?

実はiPhoneはアルコール消毒剤を使ってクリーニングを行ってもOKです。公式サポートページには以下のように記されています。
“iPhone のお手入れに消毒剤を使っても大丈夫ですか?出典:iPhone のお手入れをする – Apple サポート (日本)
70 % イソプロピルアルコール含有ワイプ、75 % エチルアルコール含有ワイプ、クロロックス除菌ワイプ (Clorox Disinfecting Wipes) を使い、iPhone の外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。”
イソプロピルアルコールや、エチルアルコールは一般的なアルコール消毒製品に含まれるアルコールです。一方でクロロックスというのは、アメリカの一般的な除菌シートブランドです。
つまり一般的なアルコールであれば、iPhoneの表面を拭くのに使用しても問題ないということです。ただし充電口などの開口部に水分が入り込まないように注意すべきなのは変わりません。あくまでシート類の利用にとどめて、アルコールを直接iPhoneにかけたり浸したりするのはやめましょう。
iPhoneの水没/防水性能の悪化はジェンダスにご相談ください!!
万が一、すでに水洗いしたiPhoneが壊れてしまった場合は、街の修理店での修理がおすすめです。AppleCareに加入していればApple公式修理は非常にお得ですが、保証が使えない場合は水没修理は満額修理になってしまいます。
その点、街の修理店であれば保証なしの場合だと「正規店の半額ほど」で修理できるケースが多いです。水没修理は複雑な作業なのでケースによって実際の金額は変動することもありますが、必ず事前に検査と見積もりを受けられるので心配は無用です。
またApple正規修理だと水没は「本体交換」となり、バックアップのないデータは帰ってきません。一方で街の修理店はiPhoneを復旧させる修理なので、うまくいけばデータも無事のままです。
当店「iPhone修理のジェンダス」でも、水没・基板修理を含む各種修理を地域最安値レベルで承っています。水没・基板修理は高度な修理なので必ず復旧できるとは限りませんが、全力を尽くしますので気軽にご相談ください!
iPhoneの水洗いまとめ
この記事で解説したこと
- iPhoneの水洗いはApple公式では部分的にOKとされているがおすすめはできない
- iPhoneの状態や洗浄方法によっては普通に水濡れ故障に繋がるリスクがある
- やむなく水洗いする場合は極力「iPhoneの内部に水が入らないよう」に注意する
- 心配な場合は少し濡れた布やアルコールシートでiPhoneを綺麗にしよう
トイレに落とした場合や味噌汁をこぼした場合など、iPhoneを水洗いしたい場合もありますが、まずは電源を切って踏みとどまって考えましょう。
iPhoneの水洗いは公式で部分的に許可されていますが、リスクがゼロなわけではありません。水洗いによって故障してしまう可能性も大いにあるため、少しでも心配なら濡れシートで綺麗にすることをおすすめします。
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