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初期化だけ?iPhoneを「売る前にする」12の作業全て解説
iPhone
はじめに

iPhoneは人気なので機種変更の際に「売る選択肢」がありますね。特に近年は本体価格の高騰も相まって売却や下取りを利用する方も増えてきました。とはいえ初めてiPhoneを売る場合は「本当にこれでいいのだろうか..」と不安になるものですよね。そこで今回は「iPhoneを売る前にやるべきこと」について、
- ・必ずやるべきこと
- ・高く売るためにできればやっておきたいこと
の2つに分けて解説します。
iPhoneを売る前に「必ず」すること

まずは「必ずすべき」ことの解説です。次の7つの作業を順に行いましょう。
- バックアップの作成
- Apple PayのSuica(交通系)を削除
- Apple Watchのペアリングを削除
- ネットワークの利用制限をチェック
- 「iPhoneを」探すをオフにする
- iCloudからサインアウトする
- iPhoneを初期化する
中には順番が重要な作業もあるので、上記の順番に沿って作業することをおすすめします。
バックアップの作成
iPhoneのデータ移行は、下取り・売却前でも新旧両方の端末が手元にあればクイックスタートでのデータ移行が可能です。しかし何らかのトラブルで購入後にクイックスタートができなかった時のために、あらかじめバックアップデータを作成しておくことをおすすめします。
iPhoneのバックアップをする方法
iPhoneのバックアップデータを作成する方法は「iCloud」と「iTunes」を使った2つの方法がありますが、ここでは簡単なiCloudの手順を解説します。
これでバックアップデータの作成が完了します。ただしこの作業を行う場合は以下の点に注意しましょう。
- 安定したWi-Fi環境下で行う
- iCloudに十分な空きストレージがある状態で行う
- iOSが最新の状態で行う
バックアップデータの作成に失敗すると、後でiPhoneのデータが復元できなくなってしまうことがあります。バックアップの作成に失敗しないように、安定してバックアップを残せる環境を整えましょう。
動画でバックアップ方法を確認したい方はこちらを参考にしてください。
ApplePayのSuica(交通系)を削除

次にApple PayでモバイルSuicaなどの交通系ICカードを利用していて、かつ残高を引き継ぎたい場合はApple Payから該当するカードを削除しておく必要があります。なぜならモバイルの交通系ICは「一枚につき一台」しか紐付けられないためです。
この作業をせずにiPhoneを手放してしまうと、モバイルSuicaサポートセンターに相談して、遠隔でカードを削除してもらう羽目になり大変面倒です。必ず対応してもらえるとも限らないので、売却前に忘れずに作業しましょう。
Apple Payから該当するカードを削除する方法 |
---|
1.「ウォレット」アプリを開く 2.画面右上の「情報(iボタン)」をタップ 3.「My Suica」を選択 4.「情報」をタップ 5.カードを削除をタップ |
これで売却するiPhone内からSuicaを退避させることができます。
Apple Watchのペアリングを解除する

同様にApple WatchなどデバイスとiPhoneのペアリングも事前に解除しておく必要があります。ペアリングの解除自体は後からApple Watch単体で行えますが、その場合はiPhoneに残っているApple Watchのバックアップが最新でない可能性があるためです。
Apple WatchとiPhoneのペアリング解除方法
- Apple Watchとiphoneを近くに置く
- 「Apple Watch」アプリを開く
- 「マイウォッチ」をタップ
- 「すべてのWatch」をタップ
- ペアリングを解除したいApple Watchの横の「iボタン」をタップ
- 「[◯◯] とのペアリングを解除」をタップ
- Appleアカウントのパスワードを入力する
これでApple WatchとiPhoneの連携が解除され、その時点でApple WatchのデータがiPhoneにバックアップされます。
ネットワークの利用制限をチェック
次にiPhoneにネットワーク利用制限がかかっていないかも確認します。ネットワーク利用制限とは、主に「そのiPhoneの本体代の支払いが滞っている場合」にキャリアが通信を制限することです。ネットワーク利用制限の状況は次の手順で確かめることができます。
なおネットワーク利用状況に応じて、iPhoneの売却対応は以下のように変わります。
- ネットワーク利用状況「◯」
- └ 題なく売却できる。
- ネットワーク利用状況「△」
- └ 売却できる場合が多いが10〜30%ほどの減額を受ける。
- ネットワーク利用状況「×」
- └ 通称赤ロム。ほぼ売却できない。
「探す」機能をオフにする
iPhoneの「探す」機能をオンにしている場合は、忘れずにオフにしておく必要があります。これはiPhoneを初期化するために必要な作業です。「探す」をオンのまま初期化してしまうと、アクティベーションロックという防犯機能が作動して、本人でないと解除できなくなる可能性があるのです。
iPhoneの「探す」は以下の手順でオフにします。
なお、iOSによっては初期化の際に「iPhoneを探すのオフ」と「iCloudからのサインアウト」が自動で行なわれます。初期化後に「iPhoneは所有者にロックされています」と表示されなければ、アクティベーションロックがかかっていないので問題ありません。
iCloudからサインアウトする
同様にiCloudからサインアウトする前に初期化を行うと、アクティベーションロックが作動してしまうケースがあります。念のために以下の手順で手動でiCloudからサインアウトしておきましょう。
これでiCloudからサインアウトできました。なおiPhone上にあるiCloudのコピーデータは消えますが、iCloud上にあるオリジナルデータが消えないので安心しましょう。
iPhoneを初期化する

「探す」のオフと「iCloudからのサインアウト」が完了したら、iPhoneを以下の手順で初期化します。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般メニュー」を選択する
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択する
- 「続ける」をタップ
- iPhoneのパスコードを入力する
- Appleアカウントのパスワードを入力する
- 「iPhoneを消去する」を選択する
これで初期化が完了します。初期化後の場面で「iPhoneは所有者にロックされています」と表示された場合は、アクティベーションロックがかかってしまっています。その場合は画面に沿ってロックを解除すれば問題ありません。初期化後に「こんにちは」の画面が表示されたら初期化成功です。
iPhoneを高く売るためにすべきこと
最後にできればやっておきたい、「iPhoneを高く売るためにすべきこと」を3つ解説します。
- iPhoneのSIMロック解除
- iPhoneの掃除
- 付属品を探す
iPhoneのSIMロック解除

SIMロックとは、2021年10月までキャリアで発売された端末にかかっていた「そのキャリア以外のSIMカードは使えない制限」です。そのため、それ以前に発売された機種の場合はSIMロックがかかっている可能性があります。SIMロックがかかっていると、使えるキャリアが制限されるので売値が数千円ほど下がってしまうのです。
特に中古や譲り受けたiPhoneなど、元々の購入日が不明なiPhoneはSIMロックが実はかかっている可能性もあります。SIMロックの有無は「設定→一般→情報」で簡単に確認できるので、念のために確認してみましょう。
ただし、稀に実際はロックがかかっていないのに、エラーで「SIMロックあり」と表示されてしまうケースがあるようです。この場合は売却先にその旨を伝えて相談してみましょう。
万が一SIMロックがかかっていた場合は、誰でも以下の方法で無料で簡単に解除できます。
docomo | ・公式Webサイトから解除する ・ドコモショップで解除する ・専用ダイヤルに電話して解除する |
au | ・公式Webサイトから解除する ・auショップで解除する |
Softbank | ・公式Webサイトから解除する ・ソフトバンクショップで解除する |
いずれのキャリアでもWebサイトからは24時間いつでも解除申請が可能ですが、その他の方法は営業時間内のみです。解除にかかる時間は各キャリアとも明らかにされていませんが、即日で解除できることが多いです。
しかしWebサイトから営業時間後に申請を行った場合は、翌日9時以降の解除となります。最大で翌日の夜21時まで猶予を設けておくとほぼ確実でしょう。
iPhoneの掃除

当然、iPhoneの状態がよいほど売値は上がるため、出来るだけiPhoneを綺麗にすることは重要です。傷はともかく、汚れは最大限取り除いておきましょう。
iPhoneの掃除方法 |
---|
1.カバーやフィルムを外す 2.柔らかめのブラシでスピーカーやボタンの汚れを落とす 3.外装全体を糸くずの出ない乾いた柔らかい布で綺麗にする |
なおブラシの毛をスピーカーや端子の奥に突っ込みすぎると、故障の原因になりかねないため注意しましょう。
付属品を探す

キャリアやAppleなどの「公式の下取り」には関係ありませんが、中古店やフリマでiPhoneを売る際は付属品があった方が買取額が上がることが多いです。変動幅やルールは中古店によって異なりますが、一般的には付属品付きに需要のある「新しい機種」ほど変動幅が大きくなります。
なお、ここでいう付属品とはiPhone購入時に箱に入っていたもの全てを指すので、説明書や箱自体も含まれます。付属品の有無による変動幅について詳しい額を明らかにしていない中古店も多いので、直接問い合わせてみると手っ取り早いでしょう。
iPhoneを売る前にすることまとめ
この記事で解説したこと
- iPhoneを売る前にはモバイル交通系ICは削除してApple Watchとの連携を解除する
- 念のためのネットワーク利用制限とSIMロックの確認も重要
- 色々終わったらiCloudからサインアウトして初期化するのを忘れずに
- 中古店やフリマの場合はiPhoneを綺麗に掃除して付属品を集めると買取額が上がるかも
iPhoneは中古市場でも人気のため、機種変更の際に下取りや売却を利用する方も増えてきました。売却前には色々とやるべきことはありますが、そこまで面倒な作業はありません。この記事を参考に着実に一つずつ、こなしてみてくださいね。
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