通勤時や買い物時に便利なiPhoneのタッチ決済。便利な反面、急に故障し使えないととても困りますよね。
少しでも早く修理して、慣れている決済方法を取り戻したいところだと思います。
Apple Payなどのタッチ決済ができなくなった場合はiPhoneのFelicaの故障が疑われます。今回はiPhoneのFelicaの故障について、その対処法と修理についてiPhone修理を行うジェンダススタッフが解説します!
「Felica」とは、Sonyが1990年代に開発した非接触ICカードの技術のことです。iPhoneのタッチ決済を支える役割を担い、iPhone以外にも、次のような実に多くのシーンで活用されています。
国内のスマホやICカードをタッチして利用する機器には、おおむねFelicaが使われているというわけです。
Felicaとは、日本のタッチ決済やタッチ認証を支える技術です。つまりiPhoneのFelicaが反応しないと、次の機能が使えなくなります。
タッチでないQRコードを使用した機能は引き続き使用可能です。しかし、最近は購入した航空搭乗券などの電子チケットをタッチ認証して使用するケースなども多いです。気づいていないところでiPhoneのFelicaを使用している可能性もあるでしょう。
iPhoneのFelicaが反応しなくなる主な原因は次の2つです。
噛み砕いて説明すると、NFC(近距離無線通信)とはFelicaのような非接触ICカード技術の総称です。世界にはいくつかNFCの種類があり、FelicaもNFCの一部であると覚えておけば十分でしょう。そのためFelicaに関する機能や部品のことを、NFC機能やNFC部品と表現することもあります。
Felicaの不具合で一般的なのがNFCアンテナの故障です。NFCアンテナが故障すると、タッチポイントにiPhoneを近づけても、Felicaの起動に必要な電力・信号を受信できなくなります。その結果Felicaが起動できず、反応しなくなってしまうのです。
iOSのバージョンの古さが、Felicaが反応しない原因となることもあります。iOSはiPhoneの全ての機能を司るソフトウェアのため、iOSのバージョンが適切でないとFelicaにも異常が出ることがあるというわけです。
iPhoneのFelicaが反応しなくなった場合「できれば自分でいち早く直したい」と思うでしょう。自分でも「Felicaが反応しない問題」を解決できるケースがないわけではありません。次の2つの対処法を試してみましょう。
ひとつ目はFelicaの設定そのものがオフになっていないか確認することです。自分でFelicaの設定を触ることはないかもしれませんが、何らかの拍子に設定が変わるケースもあります。Felicaの設定は次の手順で確認してください。
Felicaの設定を確認する手順 |
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1.「設定」アプリを開く 2.「Wallet & Apple Pay」のメニューを選択 3.「Felica」の項目がオフになっていないか確認する |
前述の通り、iOSのバージョンが古いとFelicaが正しく作動しないことがあります。次の手順で現在のiOSバージョンを確認し、最新データがあればアップデートしましょう。
iOSバージョンをアップデートする手順 |
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1.「設定」アプリを開く 2.「一般」メニューを選択 3.「ソフトウェア・アップデート」をタップ 4.「ダウンロードとインストール」を選択する |
もし現在のiOSが最新バージョンでこれ以上アップデートできない場合は「お使いのソフトウェアは最新です。」と表示されます。
なおiOSのアップデートは途中で失敗するとさらなる故障につながる可能性があります。途中でアップデートが途切れないように、次のことに気をつけてアップデートを行いましょう。
それでもFelicaが反応しない場合は、FelicaやNFCに関する部品などの故障が考えられます。iPhoneを修理に出してプロに修理してもらいましょう。
iPhoneの修理先には大きく分けて次の3つの選択肢があります。
Apple Storeに持ち込めば、基本即日で修理してくれます。Apple公式の修理なので安心安全のサービスを受けられます。ただしNFC部品のみの修理は行っておらず、本体交換となるケースが多いです。またApple Storeは全国に10店舗しかなく、基本的に事前予約必須です。早めにWEBまたは電話で予約しておくようにしましょう。なお修理に1週間前後かかりますが、Appleの配送修理を利用する手もあります。
Apple正規サービスプロバイダとは、Appleから認可を受けてApple公式同様の修理サービスを提供する業者です。主に次の業者が挙げられます。
上記の一部店舗(全国計110店舗ほど)に持ち込めば、即日で修理してくれます。ただしこちらも、NFC部品のみの修理は対応しておらず基本は本体交換となります。また3大キャリアの各店舗では配送修理の取次も行っています。
街のiPhone修理専門店は、独自の部品・手順で修理サービスを展開する業者です。部品がApple純正ではないケースが多いですが、故障箇所のみ修理する形式のため、NFC部品のみの修理が可能です。また店舗数が多いため、即日予約や飛び込みに対応しやすいという特徴もあります。
iPhoneのFelica機能にかかる修理費は修理先やiPhoneの機種によって様々です。
今回は例としてiPhone 13のFelica機能修理の費用を修理先別にまとめます。
修理先 | 費用相場 | 目安時間 |
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Apple正規店への持ち込み | 本体交換(保証あり):12,900円(税込) 本体交換(保証なし):68,800円(税込) | 即日 |
Apple正規サービスへの配送修理 | 同上 | 7〜10日 |
街のiPhone修理専門店 | NFCアンテナ交換:13,000〜15,000円(税込) | 即日 |
費用面の重要ポイントは「Appleや契約キャリアの保証の適用可否」です。
保証が適用できれば、安価で修理できます。Apple正規でFelica修理を行うと本体交換となる場合が大半ですが、費用を抑えて新品を入手できるのはお得ですね。
一方で保証が適用できない場合は、街のiPhone修理専門店の方が安く修理できます。スマホ修理専門店の方が費用が安くなる主な理由は次の通りです。
前述の通り、AppleのFelica修理は本体交換になるのに対し、スマホ修理専門店では故障箇所のみ修理してくれます。故障箇所がNFCアンテナのみであれば、修理箇所も少なく済み、費用を抑えられるのです。保証に入っておらず、Apple純正の部品にこだわりがなければ、スマホ専門修理店の利用をおすすめします。
iPhoneのFelica機能が壊れる原因は、主に次の2つです。
自分でFelicaを直せるケースは多くはありませんが、次の2つの対処法を試してみましょう。
もし直らなければ、iPhoneを修理に出す必要があります。ぜひiPhone修理のジェンダスにご相談ください!
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