Face IDが2017年にiPhone Xに搭載されて2024年で7年。
故障して久々にその便利さを実感する方もいるのではないでしょうか。
Face IDなしの生活を味わうと「早く直したいな…」と切実に思う方が多いでしょう。
今回はiPhoneのFace IDが反応しない場合について、その原因や対処法の解説を行います。
iPhoneのFace IDが反応しなくなる原因は4つあります。
画面割れしているiPhoneの場合、中でFace IDに関するケーブルが断線している可能性があります。Face IDの部品「True Depth」はディスプレイのすぐ裏にあるため、画面の破損がひどいとケーブルが傷つくことがあるのです。
水没ももちろんFace IDが故障する原因のひとつとなります。True Depthはとてもデリケートな部品のため、水やゴミの付着で簡単に壊れてしまうのです。iPhoneは防水機能を備えていますが、浸水を完全に防ぐことはできません。画面やボタンの破損など、外装に問題があると防水性能も大きく低下し、浴室の湿気でもショートしてしまうことがあります。
True Depthは繊細な部品なので、落下などの強い衝撃でセンサーが故障してしまうことがよくあります。外装に損傷があまりないような落下でもTrue Depthだけ故障してしまうこともあります。普段から落下防止のストラップが耐衝撃性の高いケースを利用しましょう。
部品の故障ではなく、iOSが原因でFace IDが使えないのかもしれません。OSは全ての機能の動作を管理するシステムなので、あらゆる機能面の不具合の原因になります。特にiOSをしばらくアップデートしていない場合は、アップデートすることで問題が解消する可能性があります。
Face IDが反応しない場合に誰でもすぐにできる対処法を紹介します。
以下に紹介する3つの方法でFace IDが復旧する可能性もあるので、ひとつずつ試してみてください。
OSの不具合が原因でFace IDが反応しない場合は、iOSを最新バージョンへアップデートすることで問題が解消する可能性があります。
iOSバージョン確認・アップデートの方法 |
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1.「設定」アプリを開く 2.「一般」メニューを選択 3.「ソフトウェア・アップデート」をタップ 4.「ダウンロードとインストール」を選択する |
「お使いのソフトウェアは最新です。」と表示された場合は、現在のiOSが最新バージョンでこれ以上アップデートできません。
注意点としては、iOSのアップデートは途中で失敗するとさらなる故障につながる可能性があります。途中でアップデートが途切れないように、次のことに気をつけてアップデートを行いましょう。
部品の故障でなく一時的なFace IDの不具合であれば、本体の再起動で解消されることもあります。Face ID以外にも、たいていの不具合はiPhoneの再起動で解消する可能性があります。iPhone本体が普通に使用できる場合は、通常の手順で再起動してみましょう。
Face IDの動作に不具合がなければ、Face IDのリセット・再登録で問題が解消するケースがあります。Face IDのリセットと再登録は次の手順で行いましょう。
Face IDのリセットと再登録の方法 |
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1.「設定」アプリを開く 2.「Face IDとパスコード」をタップ 3.「Face IDのリセット」を選択 4.「Face IDの設定」をタップ |
反応しないFace IDの修理可否については、「故障の原因がTrue Depth自体かどうか」で決まります。具体的には次のようなパターンに分かれます。
「True Depth(トゥルーデプス)」とは、画面上に設置されているインカメラ付近の顔認証をするためのセンサーの役割を担います。
端的に言うと“True Depthの部品が壊れている場合”では、Face IDを復旧させるのは難しいです。
通常であれば大抵の故障は、損傷している部品を交換することで復旧します。しかし、True Depthはそうではありません。
セキュリティの観点から部品の情報がiPhone本体に紐づけられており、純正品であっても交換品ではFace IDが作動しない仕組みになっているのです。
交換した部品でFace IDを使うには、純正部品の交換後にiOSに登録されている部品情報を書き直す必要があり、これらは専門業者しか対応ができず、対応可能業者も全国でわずかしかありません。そのため、ほとんどの店舗ではTrue Depthのみの修理は不可能となっているのです。
なおこの場合、Apple StoreなどのApple正規の修理では、本体交換で対応となります。
裏を返せばTrue Depthが損傷しておらず、別の部品やソフトウェアが原因のケースであれば、Face IDを復旧させられる可能性もあります。特に画面が割れている場合は、画面の交換でFace IDが直るケースも少なくありません。
Face IDの故障原因は実際にiPhoneを検査してみないと分かりません。「本体交換せずにFace IDだけ修理する道を探りたい…」という場合は、基板交換ができ1週間程度で直せる確率が高いジェンダスに一度点検だけでもご相談ください!
iPhoneのFace IDの故障は主に次のような原因で起こります。
Face IDの部品「True Depth」は繊細で、物理的な故障を起こしやすい部品です。しかし、中にはソフトウェアの一時的な不具合のケースもあるため、まず次の対処法を試してみましょう。
Face IDを修理できるかどうかは「True Depthの交換が必要/不要」で決まります。交換が必要な場合は、残念ながらFace IDを修理できる店舗は限られてきます。
Face IDの修理可否は、外見では分かりません。True Depthを含めて本体を検査することで初めて分かります。「可能であれば本体交換は避けたい」という場合は、まずはお近くの修理店に相談してみましょう。
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