サイドボタンを長押ししてもiPhoneの電源が入らず、困っていませんか?
今回はそんなiPhoneの電源が入らない原因や対処法などを解説します。
また、電源が入らないiPhoneを修理する方法も解説しているので、修理が必要になった方はぜひその項目も参考にしてください!
「iPhoneの電源が入らない」という故障症状にも、複数の症状パターンがあり、主に多いパターンが3つあります。
iPhoneの電源が入らない状態パターンによって、原因や対処法が異なるため、まずは自分のiPhoneに起こっている症状パターンを確認しましょう。
画面にリンゴが表示されたまま動かない、いわゆる「リンゴループ」と呼ばれる症状が出ることがあります。これは、iPhoneの電源が入った直後に再起動してしまう現象です。
リンゴループが発生してしまった場合、大きく分けて2つの原因が考えられます。
ソフトウェアのバグは、ハードウェアの不具合に比べると回復しやすいです。iOSアップデートの直後にリンゴループが発生してしまった時はソフトウェアのバグを疑いましょう。
ハードウェアの不具合は自力で直すことが難しいので、すぐに修理に出すことをおすすめします。
画面に充電マークが表示されたまま動かないことがあります。ケーブルを挿しているのに充電マークが消えない場合は以下の2つの原因が考えられます。
充電ケーブルは、内部で千切れてしまうことがあります。そのため外見ではわからなくても充電できないケーブルになっている場合もあるのです。
サイドボタンを長押ししてもリンゴマークがでない、つまり全く反応がないという不具合もありますね。
この状態のiPhoneは下記のどちらかの事象が起きていると考えられます。
サイレントスイッチ(音量ボタンのさらに上側にあるカチッと動くボタン)を押して、振動や音がなるなどの反応があったら、「ブラックアウト」と呼ばれる現象です。これは、iPhoneの画面のバックライトが完全に消えている状態で、実際に電源は入っているけれど画面表示ができないという症状です。
サイレントスイッチを押しても反応がない場合は、電源が入っていないことがわかります。
iPhoneの電源が入らない場合は、次の4つの原因が考えられます。
それぞれの原因について、トラブルを引き起こす要因や症状の特徴などを解説します!
iPhoneをつけようとしても、充電がゼロになっていたら画面がつくことはありません。
充電ができていない原因として考えられるのは以下です。
iPhoneが故障していなくても、充電に関わる機材が壊れていたら、正常に充電することはできません。特に「非純正」のケーブルを使用している方はトラブルが起こりやすいです。ケーブルが断線していることがわかったら、純正のケーブルに買い替えることをおすすめします。
iPhoneの本体が故障しているために電源が入らないという可能性も考えられます。
「水没」「基板の故障」などが原因で、iPhoneが正常に作動しないことがあります。特に、「リンゴループ」は水没が直接的な原因のことが多いようです。
電源が全く入らず、反応もない、という場合には本体の故障を疑いましょう。
iPhone電源が入らない場合、「ソフトウェア」にトラブルが発生している可能性もあります。
具体的には上記などが原因で、ソフトウェアにトラブルが発生してしまう場合があります。
バッテリーが劣化していると、本体に異常がなくても電源が入らない場合があります。
バッテリーはスマホの中でも寿命が短いパーツです。一般的なスマホのリチウムイオンバッテリーは以下の容量まで劣化するのが一般的です。
バッテリーに負荷のかかる利用を続けていると、バッテリー劣化が原因で電源が入らなくなるため、気をつけましょう。
iPhoneに電源が入らない場合の対処法を解説していきます。
「いますぐにiPhoneの電源を入れて使えるようにしたい!」という方はぜひ上から順に試してください。
iPhoneの「強制再起動」システムを利用して、反応しなくなったiPhoneを強制的に再起動させることができます。この強制再起動は、iPhoneの機種によって方法が異なるので、ご自身の機種を確認した上でお試しください。
◆iPhone8/SE(第2世代)以降の場合の強制再起動 |
---|
(1)音量を上げるボタンを押してすぐに離す (2)音量を下げるボタンを押してすぐに離す (3)Appleロゴが表示されるまでサイドボタンを長押しする |
◆iPhone7の場合の強制再起動 |
---|
音量を下げるボタンとスリープ/スリープ解除ボタンをAppleロゴが表示されるまで同時に長押し |
◆iPhone6s/SE(第1世代)の場合の強制再起動 |
---|
スリープorスリープ解除ボタンとホームボタンをAppleロゴが表示されるまで同時に長押し |
この方法で、再起動がされない(Appleロゴが表示されない)場合は、充電が不足している可能性があります。1時間程度充電をした後でもう一度強制再起動をやり直してください。
充電してもiPhoneが起動しない際の対処法としては、リカバリーモードでのiOSアップデートという方法もあります。
「リカバリーモード」とは、iPhone内部の起動プログラムから、iTunesと接続を行い、iOSデータを最新の状態にアップデートする手段です。いわゆる「リンゴループ」の際にも有効な対策の一つです。
リカバリーモードでiOSアップデートをする方法は以下の通りです。
リカバリーモードでiOSをアップデートする方法 |
---|
iPhoneと、iPhoneと接続ができるパソコンを用意してください。 (Windows PCの場合は「Appleデバイスアプリ」または「iTunes」をインストールしてください) |
▼iPhone6s以前の場合 |
---|
1.PCとiPhoneを接続する 2.iPhoneの電源をOFFにする 3.電源ボタンとホームボタンを同時に押す 4.リンゴマークが出た後、あるいは「コンピュータに接続」画面が表示されるまで、押し続ける 5.リカバリーモードの画面が表示され「アップデート」を選択しデバイス用ソフトウェアをダウンロードする(15分ほどかかる) 6.ダウンロード後にデバイスの設定画面に移るとアップデートが完了となる |
▼iPhone7~7Plusの場合 |
---|
1.PCとiPhoneを接続する 2.iPhoneの電源をOFFにする 3.電源ボタンと音量(-)ボタンを同時に長押しする 4.リンゴマークが出た後、あるいは「コンピュータに接続」画面が表示されるまで、押し続ける 5.リカバリーモードの画面が表示されたら完了 5.リカバリーモードの画面が表示され「アップデート」を選択しデバイス用ソフトウェアをダウンロードする(15分ほどかかる) 6.ダウンロード後にデバイスの設定画面に移るとアップデートが完了となる |
▼iPhone8以降の場合 |
---|
1.PCとiPhoneを接続する 2.iPhoneの電源をOFFにする 3.音量(+)を1回、音量(-)を1回、電源ボタンと長押しする 4.リンゴマークが出た後、あるいは「コンピュータに接続」画面が表示されるまで、押し続ける 5.リカバリーモードの画面が表示され「アップデート」を選択しデバイス用ソフトウェアをダウンロードする(15分ほどかかる) 6.ダウンロード後にデバイスの設定画面に移るとアップデートが完了となる |
iPhoneの初期化を試してみましょう。
iPhoneの初期化する場合、「データが全て消える」という注意点があります。絶対に保存しておきたい、大切にとっておきたい写真は、普段からGoogleドライブに入れておくか、プリント写真にすることがおすすめです。
「強制再起動を試しても直らなかった…」
「iPhoneの初期化はデータが消えるからしたくない…」
という方には、iPhone修理店に修理を依頼することをおすすめします。
iPhone修理店に依頼すれば
などのメリットがあります。
以下の項目では、iPhoneの修理が可能な場所を詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
「iPhoneの修理はどこですればいいんだろう…」と悩んでいる方に向けて
を解説しています。
電源が入らないiPhoneの修理先として上記の2つがあげられます。それぞれのメリットデメリットや、修理にかかる料金相場なども解説しています!
iPhoneはアップルストアや正規サービスプロバイダなどの「正規店」で修理を依頼することができます。
アップルストアはアップル社の直営店ですが、正規サービスプロバイダはアップル社が公式に認めた他社のお店になります。具体的には
などの店舗でアップルの正規サービスを受けることができます。
正規店での修理には
というメリットがあります。特に、AppleCare+は強力な保証なので、加入しているユーザーは正規店での修理がおすすめです。
正規店での修理には以下のようなデメリットもあります。
正規店では、個人情報保護の観点から、修理した端末は初期化されてしまいます。iCloudバックアップができている方なら、バックアップからデータを戻すことができますが、バックアップを取れていない方は完全にデータが失われてしまう場合があります。
また、正規店は数が少ないため(全国におよそ100店舗)予約が取りにくく、修理までに何日もかかってしまう可能性があります。
iPhoneを正規店で修理する場合は
によって料金が変わります。
正規店で基板部分の修理(本体交換修理)をする場合の料金相場は以下の通りです。
AppleCare+に加入している | AppleCare+に未加入 | |
---|---|---|
iPhoneX以降の機種 | 一律12,900円(税込) | 60,000〜120,000円程度 |
iPhone8以前の機種 | 一律12,900円(税込) | 30,000〜60,000円程度 |
正規店でバッテリー交換をする場合の料金相場は以下の通りです。
AppleCare+に加入している | AppleCare+に未加入 | |
---|---|---|
iPhone14、15シリーズ | 0円 | 15,800円(税込) |
iPhoneX〜13シリーズ | 0円 | 14,500円(税込) |
iPhone8以前の機種(SEを含む) | 0円 | 11,200円(税込) |
正規店では電源が入らないiPhoneを以上のような金額で修理することができます。
iPhoneを修理できるのは、正規店だけではありません。アップル社とは直接関係のない非正規の修理店でもiPhoneを修理することができます。
非正規の修理店には、以下のようなメリットがあります。
非正規店では、アップル社が指定しているパーツを使わずに修理を行うことができます。そのため、部品代などを抑えることができ、修理全体にかかる費用をコストカットすることができます。非正規でも、互換性があるパーツを使用しているため、基本的に動作が変わることはありません。
ただし、非正規の修理店にはデメリットもあります。それは、「アップル社の保証を受けられなくなる」という点です。例えばiPhoneの場合、購入から1年間は自然故障を無料で修理してもらえる保証がついています。
非正規店で修理を受けると、アップル社の指定でないパーツを使用することになるため、保証対象外になってしまうのです。アップル社の保証期間内のiPhoneをお使いの方は、保証を効かせた場合の正規店の料金も確認することをおすすめします。
非正規店でiPhoneを修理した場合は
によって料金相場が変わります。
シリーズ | バッテリー交換の費用相場 | 内部の修理交換の費用相場 |
---|---|---|
iPhoneX以降の機種 | 5,000〜10,000円程度 | 15,000〜40,000円程度 |
iPhone8以前の機種 | 2,000〜5,000円程度 | 5,000〜15,000円程度 |
特に内部の修理交換の相場は、前の項目で紹介した非正規店の金額よりもかなり安くなっているのがわかるかと思います。
できるだけ安くiPhoneを修理したい!という方には非正規店での修理がおすすめです。
本記事では、iPhoneに電源が入らなくなってしまった!という方のために以下のことを解説しました。
iPhoneの電源が入らなくなると焦ってしまいますが、今回紹介したように電源が入らなくなる原因と対処法はたくさんあります。
iPhoneが動かないときは、充電ができていることを確認し、強制再起動など、すぐに試せる対処法から実行しましょう。
×CLOSE